ワイルド・スタイル 作品情報

わいるどすたいる

ニューヨークのブロンクス地区。この街には無人になったビルや瓦礫の山が目立ち、失業者も多く、若者たちは不安感を抱いていた。レイモンド(リー・ジョージ・キュノネス)も社会に不満を持つティーンエイジャーの一人だ。ただ、彼が人と違うのははけ口を暴力や喧嘩に求めず、グラフィティ(落書き)にぶつけることだった。今夜も地下鉄の操車場に忍び込み、地下鉄車輛にスプレーでグラフィティを描く。もち論、不法行為だから見つかれば終わり。だから、彼の作業は実に早い。仕上げにZ0R0とサインする。彼のようなアーティストは何十人といるが、彼の絵はデザインの奇抜さと色使いのよさで注目され、最近では彼のタッチを真似た作品が出廻っているほど。しかし彼がZ0ROであることは、恋人のローズ(サンドラ・ピンク・ファーバラ)も知らない。軍隊に行っている彼の兄は、弟を叱り「軍隊に入れ」というが、彼には毛頭そんな気はない。ある日、彼は先輩で今はラップ・ディスコを経営するフェイド(フレッド・ブラズウェイト)に、新聞記者ヴァージニア(パティ・アスター)を紹介される。彼女は何人ものアーティストを表舞台に送り出している名士だ。彼も取材のあと、ヴァージニアに連れられて、マンハッタンの高級アパートのパーティに出席し、仕事の依頼を受ける。こうなると、地下鉄車輛にグラフィティを描いてなどいられない。グラフィティの非社会性にひかれるレイモンドは悩む。フェイドは野外音楽堂で行われるラップ・コンサートの運営をすることになり、会場の壁に何か描くようにレイモンドに依頼する。それを引き受けたレイモンドは、うまく描けず悩む。そんな彼をローズがはげます。彼女はレイモンドがZ0ROであることを知っていたと語り、「ZOR0のタッチに縛られているんじゃない」という。コンサートの当日。ステージにはグランド・マスター・フラッシュを始め、ロドニー・リー、ビジー・ビー、ダブル・トラブル、ファンタスティック5といったラップのスターが続々と登場。そのスターたちを抱きかかえるかのように描かれた大きな人間の手、もちろんレイモンドの作品である。会場は熱狂の渦と化し、興奮したレイモンドは音楽堂の上にあがり、手をたたく。(大映インターナショナルフィルム配給*1時間23分)

「ワイルド・スタイル」の解説

グラフィティ・アーティストの青年を中心にして、ニューヨークの黒人音楽シーンを描く。ドキュメンタリー出身でこれが劇映画デビューになるチャーリー・エーハーンが製作・監督し脚本を書いている。撮影はクライヴ・デイヴィッドソンとジョン・フォスター、音楽監督はフレッド・ブラズウェイトとクリス・スタインが担当。出演はリー・ジョージ・キュノネス、フレッド・ブラズウェイト、サンドラ・ピンク・ファーバラ、パティ・アスターなど。日本版字幕は岡枝慎ニ。カラー、ビスタサイズ。1982年作品。

1982年のNYを舞台にヒップホップ文化の黎明期を捉え、後進に影響を与えた一本。レイモンドが正体を隠し地下鉄車両に夜ごと描いたグラフィティは評判を呼び、ついに正式な仕事依頼が来る。しかし、彼は自由な表現活動との間で苦悩する。

公開日・キャスト、その他基本情報

公開日 1983年10月8日
配給 大映インターナショナルフィルム
制作国 アメリカ(1982)
上映時間 82分

動画配信で映画を観よう! [PR]

ユーザーレビュー

レビューの投稿はまだありません。

「ワイルド・スタイル」を見た感想など、レビュー投稿を受け付けております。あなたの映画レビューをお待ちしております。

最終更新日:2023-01-06 18:51:38

広告を非表示にするには