P.N.「pinewood」さんからの投稿
- 評価
- ★★★★★
- 投稿日
- 2023-12-27
🎩今朝のNHKラジオ深夜便ロマンチック・コンサートはチャールズ・チャップリン特集,本篇のようなClassic映画の中でのチャーリーの天才振りが曲と共に堪能でき
らいむらいと
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🎩今朝のNHKラジオ深夜便ロマンチック・コンサートはチャールズ・チャップリン特集,本篇のようなClassic映画の中でのチャーリーの天才振りが曲と共に堪能でき
NHKラジオ深夜便絶望名言の特集はチャールズ・チャップリン。映画キッド以来次々と悲喜劇の名篇を産んだチャーリーの哲学
NHKBSPREMIUMシアターでショスタコービッチ作曲のシェークスピアのコメディ〈じゃじゃ馬ならし〉をモンテカルロ・バレエで視聴…。喜劇王チャップリンが本篇に至るまでサイレント作品とバレエに拘った情熱と意味合いが紐解けた様にも想え
NHKBSのPREMIUMcafeで再放送されたハイビジョン特集井上ひさしのボローニャ日記を視聴,その中で訪れたのが映画の復元事業の作業所。チャップリン・プロジェクトでは本ライムライトのシナリオが12ヴァージョン有った事も。反権力な本篇の脚本構想に当時権力側の検閲の眼が注がれていた見たいだ。単にセンチメンタルじゃない映画の反骨精神よ
🎹バスター・キートンとのコンビネーションのギャグではピアノ弾きのキートンとバイオリン奏者のチャーリーで観客のアンコールに応えた。ピアノ譜面の悪戯に手傷るキートンはやがて楽器を壊したり踏み付けるが,サプライズの演奏会は絶好調を迎え喜劇は悲劇へと突き進むんだ🎻
チャップリン自伝を読むと英国ロンドンでのvaudeville時代のエピソード等も織り込まれ。道化師とダンサーとの愛の物語は舞台に賭けた喜劇王チャールズ・チャップリンの人生論映画論の集大成。名台詞の珠玉篇
チャップリンの実質的な白鳥の歌。ハリウッドを追われるチャップリンのアメリカに対する遺言にも取れる、巨星の個人的な心境を反映した作品です。サイレント映画「サーカス」のときは、離婚訴訟のトラブルでの孤軍奮闘する自虐的な笑いを印象に持ちましたが、還暦を過ぎたチャップリンは芸人としてのオリジンである舞台に帰って、世界に一つだけの至芸を魅せてくれます。バスター・キートンとの共演場面はこれだけで映像遺産と云えましょう。
社会批評映画「モダンタイムス」「独裁者」「殺人狂時代」から再び以前の人間主体のドラマに戻り、自身の老いを自覚した人生ドラマになっています。映像技法も話法も同時代の映画と比較すれば古めかしいですが、そこに喜劇俳優・監督チャップリンの変わらぬ誇りと威厳を感じます。
また、ヴィスコンティの「ベニスに死す」に共通したモチーフがあって興味深い。初老の芸術家が若者との接触で得る、生き抜く糧が自身の創作を刺激するということ。
ミュージカル映画「雨に唄えば」を視ていたら、時代はサイレント映画からトーキーへと移り変わり、俳優陣は声に悩んだ事を思い出し、本編に出ていた喜劇王のバスター・キートンも又、濁声だった事が甦って来たんだ…。老道化師の哀愁を帯びた恋物語でも在る本編はチャーリー自身の自伝的作品でも有った!🤡🎪