マッコーネル物語 作品情報
まっこーねるものがたり
マッコーネル(アラン・ラッド)がバッチ(ジューン・アリソン )に会ったのは、1941年のこと。当時衛生兵だった彼は、上官から禁じられていた民間機に乗って、大空に羽をのばしていた。地上ではM・Pが待っている。事面倒と飛行場の隅に着陸した彼はボッブ少年の車で少年の家へ逃げた。ボッブの姉がバッチだった。思わぬことで知りあった2人は、急速に親しくなった。飛行士として入隊しながら、衛生兵にまわされたマッコーネルは内心面白くなく、彼は手におえない兵隊だった。その彼もバッチにはやさしい。2人の結婚式の当日、転属命令が出たがまたまた衛生士官。しかし、続いてワシントン大学へ、航空技術修得のため入学ときまった。大学で彼はウイットマン(ジェームズ・ウイットモア)と友情を結んだ。やがて欧州戦線への出動命令が下った。B=17に乗り数々の武勲をたてて彼は帰国した。マッコーネル中尉も既に2児の父となった。だが彼の大空への情熱は燃え続いた。朝鮮戦争が勃発した。彼は独自の“鋏状運動”という戦法を案出し「大空の猛虎」という異名をとった。大尉の肩章も新たに帰国したのは、1953年の夏だった。戦いの疲れも消えぬ侭、彼はジェット機操縦の教官となった。1954年、親友ウイットマン大佐に再会した彼は、新鋭ジェット機F=86Hのテスト・パイロットの不足を聞いた。生涯を空に捧げるマッコーネル大尉は、妻を説きふせ危険な試験飛行のパイロットとなった。間もなく運命の日はきた。超音ジェット機は基地を飛びたち、金属性の音が大空にこだまする。その音がにぶると同時に機は地上へ墜落した。今日もまたF=86編隊機が空を飛んでいる。大空を見上げる妻バッチの顔には、在りし日の夫の姿がうつるのか、涙が数滴流れていた。
「マッコーネル物語」の解説
朝鮮戦争の空の勇士であり、その後新型ジェット機のテスト飛行 で事故死したジョセフ・L・マッコーネル大尉の半生記の映画化。「地獄への退却」をプロデュースしたテッド・シャーデマンの原作をシャードマン自身と「裸の拍車」のサム・ロルフが共同脚色し、「明日に別れの接吻を」のゴードン・ダグラスが監督した。撮影は「渡るべき多くの河」のジョン・サイツ、「エデンの東」のテッド・マッコードがセカンド・ユニット・フォトグラファーとして名を連ねている。音楽は「愛欲と戦場」のマックス・スタイナー。主な出演者は「太鼓の響き」のアラン・ラッドがマッコール大尉に扮する他、「もず」のジューン・アリソン、「愛欲と戦場」のジェームズ・ウイットモア、「銅の谷」のフランク・フェイレン、少年俳優ロバート・エリスなど。「獅子王リチャード」のヘンリイ・ブランク製作になるワーナー・カラー、1955年作品。
公開日・キャスト、その他基本情報
配給 | ワーナー・ブラザース |
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制作国 | アメリカ(1955) |
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