平原の待伏せ 作品情報
へいげんのまちぶせ
1936年。メキシコ侵入軍に対して、少数の米軍がアラモの砦を死守していた。オックス・ボウの町がメキシコ軍の攻撃を受けようとしていることが知らされ、家族をそこに残している兵達は苦しんだ。そして、クジによってジョン・ストラウド(グレン・フォード)が、秘かに砦を脱して急を知らせに行くことになった。事情を知らぬ人々にとっては、彼は卑怯者に見えた。ストラウドが町についた時、既に妻子は殺され町は全滅していた。生存者のメキシコ少年カルロスから、虐殺の犯人はメキシコ人を装う白人だと聞いた彼は、フランクリンの町に向かった。逃れた老人や女子供はそこに集結していた。護衛のラーマ中尉はストラウドを脱走者として牢にぶちこんだ。カルロス少年は金持のアンダーズ未亡人にあずけられた。ラマー中尉の妻ケートと姉妹の、娘のベス(ジュリア・アダムス)は彼を可愛がってくれた。避難民の馬車隊は北方に旅立った。牢の中でストラウドはドーズという白人匪賊の仲間の1人を知り、妻子の仇を討つため彼に加担し、町を襲ってきた一味に助けられて親分のジェスを知った。一味は避難民の馬車隊を襲った。急を告げるためストラウドは仲間の1人とわざと喧嘩して発砲し、目的を達したが、自分も撃たれて傷を負った。その彼をベスとカルロス少年が助けた。はじめてストラウドは自分の脱走の理由を語り、本隊を救援に行くラマー中尉の後を引き受けて馬車隊護衛の任についた。そして老人や婦人にも銃をもたせて待機させ、機略をもって、襲ってくるジェス一味に対戦した。護衛隊の去ったことを知ったウェードは一味を二手に分けて街道と裏山から襲撃して来た。機転を利かしたストラウドは馬車で街道をふさぎ婦人達に銃をもたせ至近距離に入ったら発砲するよう云いつけ老人達を裏山の岩陰に配置させた。時機を見たストラウドの合図で勇敢な馬車隊の人々は一斉に火蓋を切った。意外の反撃にひるんだ匪賊達は浮き足立ったが憎しみをこめた銃弾は彼らを倒していった。驚く首領ジェスを追いつめ、ストラウドは宿敵を倒し、仇をとって汚名をそそいだ。援軍に加わるために出発する彼を、婚約したベスが見送った。
「平原の待伏せ」の解説
米墨戦争中に、アラモの砦にたてこもり、メキシコ軍を迎えうって全滅したアメリカ守備隊の史実をもとに、その砦から抜け出して卑怯者の汚名をきせられた男を主人公とする西部劇。ナイヴン・ブッシュとオリヴァー・クロフォードの原作を「決斗ウエストバウンド」のバッド・ボーティカー監督が映画化した。脚色はスティーヴ・フィッシャーと「黄金を追う男」のダニエル・D・ビューチャンプ。撮影監督は「愛する時と死する時」のラッセル・メティ。音楽はフランク・スキナー。近頃西部劇によく出演する「偽将軍」のグレン・フォード、「全艦発進せよ」のジュリア・アダムスが主演し、「ジャイアンツ」のチル・ウィルスズ、「アリババの復讐」のヒュー・オブライエン、ヴィクター・ジョリー、ネヴィル・ブランド、ジョン・デイ等が助演する。製作アーロン・ローゼンバーグ。
公開日・キャスト、その他基本情報
配給 | ユニヴァーサル |
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制作国 | アメリカ(1958) |
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