P.N.「オーウェン」さんからの投稿
- 評価
- ★★★★★
- 投稿日
- 2024-02-05
この映画「ニュールンベルグ裁判」は、日本公開の時、あまりにもセリフが多く、また法律用語が難解なため、吹き替えにしたら、それが不評で、オリジナル言語尊重論が叫ばれた有名な作品だ。
スペンサー・トレイシー、バート・ランカスター、この映画でアカデミー主演男優賞を受賞したマクシミリアン・シェル、モンゴメリー・クリフト、リチャード・ウィドマークらの豪華キャストによる戦争裁判劇で、ナチの行った犯罪を、被害者の口から語らせるという方法が、ドラマティックな効果を上げていると思う。
また、小林正樹監督のドキュメンタリー映画の秀作「東京裁判」にも共通する、戦勝国が敗戦国の戦争犯罪を裁くことは、正義か否かの問題が問われた意味も大きいと思う。