ドラブル 感想・レビュー 2件

どらぶる

総合評価5点、「ドラブル」を見た方の感想・レビュー情報です。投稿はこちらから受け付けております。

P.N.「オーウェン」さんからの投稿

評価
なし
投稿日
2024-07-23

というのも、もちろん電話は盗聴されているので、ケインは妻に約束の場所を口で言う代わりに電話で「サウンド・オブ・ミュージック」の音楽を聞かせるのだ。
それは、息子にせがまれて夫婦が何回となく観に行った映画だったのだ--------。

そして、息子が幽閉されているイギリス東南部の風車の名所へ、ケインが駆けつけるクライマックスは、ヒッチコック監督の「海外特派員」を思い出すほどの素晴らしさだ。

この風車に到着してからの敵役ジョン・ヴァーノンとの撃ち合いは、ドン・シーゲル監督ならではの、スピーディでダイナミックな強烈なパンチの効いた暴力描写が炸裂し、この静かなスパイ・スリラーの数少ないアクション・シーンを際立たせていると思う。

P.N.「オーウェン」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2024-07-23

ドン・シーゲル監督、マイケル・ケイン主演の「ドラブル」は、映画の冒頭が、少年たちの美しいコーラスをバックにした小学校の色々な風景のスチール写真の積み重ねなので、まるで児童映画かホームドラマを予想させるが、5分も経たないうちに急速にサスペンスの世界へと突入していく。
職人監督ドン・シーゲルらしい出だしのうまさだ。

誘拐、ドラブルという名の破壊工作員たちの秘密組織、黒い風車----、ちょっとアルフレッド・ヒッチコック監督のスパイ・スリラーを思わせるような、なかなかいいムードの映画だ。
そして、沈んだ色調のイギリスの風景も優しくノスタルジーに溢れている。

小さな一人息子を誘拐された夫婦。
夫(マイケル・ケイン)は、秘密情報部員だが、情報部の協力を得られず、たった一人で息子の救出のために、事件の渦中に飛び込んでいく。

ケインは外から妻に電話をかけて、情報部にも警察にも知られずに、会いに来てくれと伝える。
その伝え方が面白く、洒落ているのだ。

最終更新日:2024-08-02 16:00:02

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