P.N.「オーウェン」さんからの投稿
- 評価
- ★★★★★
- 投稿日
- 2023-11-09
黒人のシドニー・ポアチエと白人のトニー・カーチスをひとつの鎖で繋いで、異心同体にしたのは、1958年という時代背景から考えれば、刺激的な設定だ。
1955年末から黒人解放運動が爆発し、1964年に公民権法が成立したものの、根本的に解決されたわけではなく、現在は新たに民族問題が起こっている。
アメリカが抱える深刻な社会構造をえぐる野心作だと思う。
主演のシドニー・ポワチエは、ベルリン映画祭で最優秀男優賞を受賞し、アカデミー賞では、脚本賞、撮影賞を受賞している。