追撃機 作品情報
ついげきき
1952年の朝鮮動乱中。日本の伊丹空軍基地にクリーブ・サビル少佐(ロバート・ミッチャム)が赴任してきた。第二次大戦の古つわものの彼は、イミル大佐の下に所属し、そこで部下のアボット中尉(リー・フィリップス)を知った。中尉はそのノルウェー生れの妻クリス(マイ・ブリット)を愛していたが、戦闘機隊に編入されてから死の恐怖をまぎらすため酒びたりとなり、彼女をかえりみなくなっていた。淋しいクリスはサビル少佐と親しくなり、それは恋にまで発展しそうになる。しかし少佐の日々は、アボット中尉やエド・ペル中尉(ロバート・ワグナー)をひきいて韓国上空に出動し、激しい戦闘のまっただ中に身を投ずることであった。やがて韓国の国連軍は北朝鮮軍によって包囲され、孤立無援の状態におちいった。アメリカ軍のパラシュートによる補給はミグ戦闘機によって妨害される。北朝鮮軍の隊長は、“ケーシー・ジョーンズ”と呼ばれる強者である。ある日少佐の編隊は上空で“ケーシー・ジョーンズ”の一隊に出あった。激しい空中戦が展開される。そのうちアボット機が火を発して中尉はパラシュートで敵地に降下した。遂に、“ケーシー・ジョーンズ”をしとめた少佐は、アボット中尉を救うため河床に着陸した。北朝鮮側の地上部隊が追ってくる。これを見てペル中尉機は援護射撃をはじめたが、機体に弾丸をうけてペル中尉もパラシュートで脱出した。3人はいっしょに廃墟と化した教会に隠れるうちに、ある韓国人の家族と親しくなったが、一家は彼等をかくまったという理由で北朝鮮側に射殺された。憤激した3人は大胆に戦って敵側を悩ませ、少佐も負傷したが、やがてギリシャ兵に救われた。京都の病院でサビル少佐は叙勲され、もはや臆病者ではなくなったアボット中尉も、再び妻のクリスと結ばれた。
「追撃機」の解説
「眼下の敵」を作ったディック・パウエルが、再び監督・製作した、朝鮮戦争に材をとった航空戦争映画。実際に朝鮮動乱に活躍したアメリカ空軍のジェット・パイロットが、ジェームズ・ソルターのペン・ネームで書いた原作の、「眼下の敵」のウェンデル・メイスによる脚本化で、撮影監督は「気まぐれバス」のチャールズ・G・クラーク。音楽はポール・ソーテル。出演者は「眼下の敵」のロバート・ミッチャム、「無法の王者ジェシイ・ジェイムス」のロバート・ワグナーに「若き獅子たち」のマイ・ブリットの他、「やさしく愛して」のリチャード・イーガン、リー・フィリップス等。
公開日・キャスト、その他基本情報
配給 | 20世紀フォックス |
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制作国 | アメリカ(1958) |
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