続・荒野の七人 作品情報

ぞくこうやのしちにん

19世紀も終わりに近いころのメキシコ。貧しい農民たちが砂漠に囲まれた不毛の土地にしがみついて細々と暮しをたてていた。ある日、そのあたり一帯を勢力下に治め悪業の限りをつくしている男ロルカ(エミリオ・フェルナンデス)一味が村を襲い、男たちをひっ捕らえて消えた。ロルカは戦いで破壊された自分の領地を再生しようと、農夫を集め奴隷のように労働させていたのだ。捕えられた男の中には、かつて6人の仲間と村人のために馬賊と闘った経験のあるガンマン、チコ(ジュリアン・マテオス)がいた。彼は村娘ペトラと結ばれて以来、平和な農村生活を送っていたのだった。その頃、チコの昔の仲間クリス(ユル・ブリンナー)とビン(ロバート・フラー)は近くの町で闘牛見物に興じていた。そこへチコの危急の報が1人の少年によってもたらされた。ふたりは早速村へ急行すべく仲間集めを開始した。昔の仲間は4人とも馬賊との戦いで死んでしまったから、新たに屈強のガンマンを探さねばならなかった。しかし、それは雑作なかった。たちまちそれぞれ腕に一癖ある男たち、フランク、ルイ、コルビー(ウォーレン・オーツ)、マヌエルの4人が仲間となった。クリスたちがロルカの本拠“悪魔の背骨”に騎首を進めている頃、チコは300人の農民とロルカの牢から脱出に成功していた。チコと合流して昔どおりの7人にかえった一同は、村人を指揮して教会を急ごしらえの砦に改変し、敵の襲撃を待った。戦いは翌朝を皮切りに、2回3回と続いた。7人の果敢な攻撃は重装備で騎馬に乗ったロルカ一味をかきまわし、決戦を次の日の朝に持ちこした。敵の背後に回ったマヌエルの投じたダイナマイトで一味は大半壊滅した。猛り狂ったロルカもクリスの正確な一発で倒された。再び平和を取り戻した村に響く鐘楼の鐘の音は、壮烈な死をとげたフランクやルイを追悼し、去って行くクリスとビンを惜しんでいるようであった。

「続・荒野の七人」の解説

ラリー・コーエンの脚本を「銭の罠」のバート・ケネディが監督した西部劇。撮影はコンビのポール・C・ヴォーゲル、音楽はエルマー・バーンスタインが担当した。出演は「マルコ・ポーロ大冒険」のユル・ブリンナー、「荒野の対決」のロバート・フラーのほかジュリアン・マテオス、ウォーレン・オーツ、エミリオ・フェルナンデスなど。製作は「ソロモンとシバの女王」のテッド・リッチモンド。

公開日・キャスト、その他基本情報

配給 ユナイト映画
制作国 アメリカ(1966)
上映時間 96分
TV放映 2024年6月21日 テレビ東京 午後のロードショー

ユーザーレビュー

総合評価:4.5点★★★★☆、2件の投稿があります。

P.N.「オーウェン」さんからの投稿

評価
★★★★
投稿日
2024-06-03

この映画「続・荒野の七人」を観て、ロバート・フラーをとても懐かしく感じました。
ロバート・フラーと言えば、かつてTVで人気を博した「ララミー牧場」でのジェス役の俳優さんですね。
吹き替えを久松保夫さんが行っていて、いまだにその印象が強く残っています。
とにかく、ロバート・フラーの憂いを秘めた眼差しと鮮やかなガンさばきが、我々西部劇ファンを魅了したものでした。
この「ララミー牧場」は、かの映画の伝道師・淀川長治さんが解説をされていましたね。
ロバート・フラーはこの映画では、やはり主役のユル・ブリンナーの映画ですので、あまり印象には残りませんでしたね。

最終更新日:2024-06-13 16:00:02

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