戦略爆破部隊 作品情報

せんりゃくばくはぶたい

1944年、米軍制空下のの中支戦線は日本軍の侵攻に動揺していた。柳州飛行場にある米軍東シナ機動部隊のボールドウィン少佐(ジェームズ・スチュアート)は昆明の本部から、日本軍阻止のため軍事施設爆破を命ぜられた。7日後に予定される日本軍の柳州突入を前に、急拠ゲリラ作戦の爆破部隊が作られ、柳州飛行場爆破を皮切りに貴陽まで500哩の爆破行に出発した。難民でごった返す前線の山岳地帯を抜けて、一行はシナ軍李大佐の部隊のいる宣山に到着した。ここで小差は夫を失って貴陽に帰るスウ・メイ(リサ・ルー)の同行を依頼された。難民を遮断して橋を破壊する少佐にスウは避難の目を向けた。同僚マリンズ(グレン・コーベット)は少佐を慰めた。貴陽まで3日という山道でトラックが故障した。難民の怒りをよそに少佐はトラックを谷底に落として進んだ。宣山の李大佐は逃亡し、日本軍は長駆進撃して来た。要塞に面した迷路は爆破された。病気になったルイスを運びながら、集落に入った。日本軍の50哩前方にある独山には弾薬庫がある。独山に急行する直前、難民に糧食を与えていたマリンスがうばい合う難民の下敷きになって殺された。独山の弾薬は地獄図さながらに爆破された。更に前進すると、先発したはずのトラックからマリンスの死体が落ち、ルイスとミラーの死体もある。傍らにはシナ軍脱走兵達のはくわらじが発見された。少佐の心には果然シナ難民に対する憎悪が燃え上がった。トラックの停めてある建物は居酒屋だった。女を抱いた脱走兵が米軍に銃を向けた。ドラム缶に爆薬を仕掛け建物をめがける少佐にスウが哀願した。集落には老人も子供もいたのである。部下を殺されて怒る少佐は聞き入れなかった。ドラム缶は爆発し、脱走兵たちの銃声は止んだ。貴陽近く、少佐の任務は完了し、少佐は、いまはかすかに愛を抱くスウに、昆明に同行をすすめた。スウにとって少佐は勇敢な、しかし愛のない獣だった。少佐を見送るスウの目に涙が溢れた。

「戦略爆破部隊」の解説

第二次大戦中の中支戦線での米軍機動部隊を描く戦争映画。セオドア・ホワイトの小説を「陽のあたる島」のアルフレッド・ヘイスが脚色し、「八月十五夜の茶屋」のダニエル・マンが監督した。撮影は「コルドラへの道」のバーネット・ガフィ。音楽は「赤い砂塵」のジェローム・モロス。出演は「或る殺人」のジェームズ・スチュアートのほか、北京生れのリサ・ルー、グレン・コーベットら。製作ウィリアム・ゲーツ。

公開日・キャスト、その他基本情報

配給 コロムビア
制作国 アメリカ(1960)

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最終更新日:2022-07-26 11:04:04

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