エルム街の悪夢(1984) 作品情報
えるむがいのあくむ
高校に通うティナ(アマンダ・ワイス)とナンシー(へザー・ランゲンカンプ)は大の仲よし。皆と同じように高校生活をエンジョイしている。しかし、ティナは悪夢に悩まされるようになる。その夢の中では鋼鉄の爪を持った殺人鬼が必ず現われた。そして、ナンシーもまたティナと同じ悪夢に悩まされていたのだ。ナンシーのボーイフレンド、グレン(ジョニー・デップ)を含む3人でティナの家に集まった時、何と、夢の中の殺人鬼が、同一人物であるらしいことがわかり驚く3人。そこへ、ティナのボーイフレンド、ロッド(ニック・コリー)がやって来て、ティナとロッドは寝室に消えていった。やがてロッドの叫び声で目を醒ましたナンシーが部屋に行くと、ティナが無惨な姿になっており、息絶えていた。ナンシーの父であるトンプソン警部(ジョン・サクソン)に逮捕されるロッド。ナンシーの悪夢は続いた。夢の中ではティナも現われ何かを訴えようとしている。夢の中で負ったはずの傷が現実に戻ったナンシーの体に残っていた。だんだん衰弱するナンシー。自分の友達が夢の中で危機にさらされるのでグレンの身も案じ始めた彼女は、一晩中グレンの様子をうかがった。ふとまどろみからさめると、グレンが殺されていた。翌日、彼女は母親(ロニー・ブレイクリー)から、意外な事実を知らされた。ナンシーを悩ます殺人鬼はフレディ(ロバート・イングランド)という男で、幼児を殺害してつかまり処刑されたはずだというのだが。何もかも耐えられなくなった彼女は、フレディと対決するために夢の中にのり込んだ。格闘の末、火を放つナンシー。すべてが炎の中で消滅した。朝の光の中、何事もなかったように、ティナ・グレン、ロッドらの迎えを受けて、学校に向かうナンシーの姿があった。と、見送る母親が何者かに襲われ、4人の乗った車の中でも異常なことがおきていた。
「エルム街の悪夢(1984)」の解説
夢の中の殺人事件が現実にも起こるという恐怖映画。製作はニューライン・シネマ社長のロバート・シェイ。エグゼクティヴ・プロデューサーはスタンリー・ダデルソンとジョセフ・ウルフ。監督、脚本は「サランドラ」のウェス・クレイヴン。撮影はジャック・ヘイトキン、音楽はチャールズ・バーンスタイン、特殊効果はジム・ドイルが担当。出演はヘザー・ランゲンカンプ、アマンダ・ワイスなど。
公開日・キャスト、その他基本情報
公開日 | 1986年5月24日 |
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配給 | アルシネテラン提供=日本ヘラルド配給 |
制作国 | アメリカ(1984) |
上映時間 | 91分 |
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ユーザーレビュー
総合評価:4点★★★★☆、1件の投稿があります。
P.N.「オーウェン」さんからの投稿
- 評価
- ★★★★☆
- 投稿日
- 2024-02-13
夢の中に殺人鬼が出現する「エルム街の悪夢」のアイディアは、ウェス・クレーヴン監督が、サンタモニカのレストランで雑談していた時に生まれたものだという。
雑談の相手は、ウェス・クレーヴン監督の初監督作「鮮血の美学」の助監督を務めた後、「13日の金曜日PART2」で監督デビューしたスティーヴ・マイナー。
なお、「鮮血の美学」の撮影にあたって、新人のクレーヴンに助言を与えたのは、「13日の金曜日」シリーズの生みの親ショーン・S・カニンガム監督。
このカニンガムはまた、クレーヴンとマイナーを映画界に引っ張り込んだ張本人でもある。
いわば「エルム街の悪夢」の成立には、3人のホラーの作り手が関与していたのだ。