ハワーズ・エンド 作品情報

はわーずえんど

20世紀初頭のイギリス。姉マーガレット(エマ・トンプソン)、妹ヘレン(ヘレナ・ボナム・カーター)、弟ティビー(エイドリアン・ロス・マジェンティ)の三人姉弟で暮らすシュレーゲル家は、資産家のウィルコックス家とは、以前ヘレンが次男のポール・ウィルコックスと恋愛沙汰を起こしたことで気まずい関係になっていた。ある日、向かいのマンションにウィルコックス家が引っ越してきたが、ウィルコックス家で唯一芸術を理解するルース夫人(ヴァネッサ・レッドグレイヴ)とマーガレットはよき話友達となり、やがて病死したルースは「別荘ハワーズ・エンドはマーガレットに」と書き残す。その遺言は遺族にもみ消されるが、マーガレットの優しさに心魅かれたウィルコックス家の当主ヘンリー(サミュエル・ウェスト)は彼女に求婚、マーガレットは後添えに迎えられることになった。一方、妹ヘレンは、知人のレナード・バスト(サミュエル・ウェスト)が、ヘンリーの助言により転職したあげく、人員整理で失業したことに腹を立てており、姉とヘンリーの結婚式にレナードと妻ジャッキー(ニコラ・ダフェット)を連れて行くが、偶然にも、ジャッキーは昔ヘンリーと愛人関係にあり、ヘンリーはうろたえ2人を追い出せとどなる。マーガレットは当惑しながらもヘンリーを許し、ヘレンはレナードに小切手を残し旅に出てしまう。心配したマーガレットは、口実を作りヘレンを呼びよせるが、ヘレンはレナードの子を身籠っていた。ヘレンと関係したことを後悔していたレナードは、ハワーズ・エンドを訪れヘレンとマーガレットに出くわす。そこにヘンリーの長男チャールズ(ジェームズ・ウィルビィ)が、財産を取られてはならじとハワーズ・エンドに乗り込み、レナードを殴りつけてしまう。レナードはショックで急死、息子を過失致死罪で投獄され気落ちしたヘンリーを、マーガレットは見捨てる訳にはいかなかった。そして1年半後、ハワーズ・エンドにはヘンリーとマーガレット夫婦、そしてヘレンと赤ん坊が仲睦まじく暮らす姿があった。

「ハワーズ・エンド」の解説

知的で情緒豊かな中産階級の家庭と現実的な資産家の家庭、2つの家族が別荘“ハワーズ・エンド”をめぐって繰り広げる運命的な人間模様を描くドラマ。監督は「眺めのいい部屋」「モーリス」に続き3度目のE・M・フォースター作品の映画化となる「ミスター&ミセス・ブリッジ」のジェームズ・アイヴォリー、製作はアイヴォリィとのコンビで知られるイスマイール・マーチャントで、本作は2人のプロダクション、マーチャント・アイヴォリィ・プロ創立30周年記念作品となる。脚本はルース・プラヴァー・ジャブヴァーラ、撮影はトニー・ピアース・ロバーツ、音楽はリチャード・ロビンズが担当、いずれも「ミスター&ミセス・ブリッジ」のメンバーである。2019年9月13日より4Kデジタル・リマスター版が全国順次公開(配給:ハーク)。

公開日・キャスト、その他基本情報

公開日 1992年7月11日
キャスト 監督ジェームズ・アイヴォリー
原作E・M・フォースター
出演アンソニー・ホプキンス ヴァネッサ・レッドグレイヴ ヘレナ・ボナム・カーター エマ・トンプソン サミュエル・ウェスト ジェームズ・ウィルビー ニコラ・ダフェット サイモン・カロウ
配給 ヘラルド・エース=日本ヘラルド映画
制作国 イギリス=日本(1992)
上映時間 143分

(C)1991 MERCHANT IVORY PRODUCTIONS All Rights Reserved

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ユーザーレビュー

総合評価:4点★★★★、1件の投稿があります。

P.N.「独猫」さんからの投稿

評価
★★★★
投稿日
2021-04-05

社会的背景や階級云々を気にしないで、シンプルに見たら…ただただハワーズ・エンドの自然が美しかった。元奥様が亡くなられる前に、語られていたとおり、住んでみたい処。元奥様の「世界の国の母親が集まったら…」は、正に真理❗彼女にとって、参政権等問題ではなく、或意味幸せな人生だったのかも…まあ、経済的に恵まれてるから、そう考えるのだろうけど。金持ち喧嘩せず。祖母を感じられる、この元奥様と、メグの様に友人になりたかったなぁ…(涙)

最終更新日:2022-07-26 11:03:55

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