沈黙('63) 作品情報
ちんもく
I・ベルイマンが描く人間存在の追求ドラマ
エステルとその妹アナ、その子ヨハンらは暑いヨーロッパの旅に疲れていた。姉の病気の悪化から、たまたま列車の止った町--言葉の通じない、字も読めない--のホテルに落着いた。だが二人の女にとってその滞在は空虚で不毛だった。エステルは翻訳の仕事を続けながら煙草をふかし、ウィスキーをあおり、満たされぬ気特を、他人に言えない恥ずかしい行為でなぐさめた。一方、アナにはエステルの存在はやりきれない。外出してみた。そして、ある男と知りあい、言葉の通じないのを肉体の行為で満足しあった。ホテルに帰った妹から発散するセックスに欲情さえ感じた姉は、そんな自由な性格を持つ妹を羨んだ。
「沈黙('63)」の解説
「第七の封印」のイングマール・ベルイマンが脚本を書き、自ら演出した人間存在の追求ドラマ。撮影のスヴェン・ニクヴィスト、美術のP・A・ルンドグレンはつねにベルイマンの協力技術者達。音楽はバッハの曲を象徴的に用いられている程度。製作はアラン・エーケルンド。出演は「野いちご」のイングリッド・チューリン、「第七の封印」のグンネル・リンドブロム、他に子役のヨルゲン・リンドストロム、ホーカン・ヤーンベルイ、ビルイェル・マルムステーン、リッシ・アーランド、レイフ・フォステンベルイ、小人のエドアルディニ一座など。
公開日・キャスト、その他基本情報
キャスト |
監督:イングマール・ベルイマン
出演:イングリッド・チューリン グンネル・リンドブロム ヨルゲン・リンドストロム ホーカン・ヤーンベルイ |
---|---|
制作国 | スウェーデン(1963) |
ユーザーレビュー
レビューの投稿はまだありません。
「沈黙('63)」を見た感想など、レビュー投稿を受け付けております。あなたの映画レビューをお待ちしております。