風に立つライオン 作品情報
かぜにたつらいおん
医師の想いがケニアと日本のバトンを繋ぐ
1987年、ケニアにある長崎大学熱帯医学研究所に赴任した島田航一郎は、そこからロキチョキオにある赤十字戦傷病院へ派遣される。そこにはスーダンの内戦で負傷した兵士や、少年兵たちが多く運び込まれていた。そこで航一郎はンドゥングという絵のうまい少年に出会う。ケニアへの赴任前、航一郎は貴子という同期の医師と付き合っていた。彼女もケニアに行く予定だったが、長崎の五島列島にある父親の診療所を継ぐため、日本に残っていた。
「風に立つライオン」の解説
1971~73年の間、ケニアにある長崎大学熱帯医学研究所に所属し、現地で医療活動に従事していた医師・柴田紘一郎氏。この柴田氏から影響を受けてさだまさしが1987年に発表した曲「風に立つライオン」に惚れ込んだ俳優の大沢たかおが、さだに働きかけて小説化・映画化されたのが本作『風に立つライオン』だ。スーダンの内戦で心と体に傷を負った少年たちの治療と更生に奔走する島田航一郎医師を、大沢が熱く演じている。大沢、石原さとみらはケニアに一ヶ月滞在し、撮影に挑んだ。少年たちを演じるのは、現地のスラムで暮らす少年たち。演技ではない素の反応で、物語にリアリティを加えている。監督は『藁の楯』でも大沢とコンビを組んだ三池崇史。
公開日・キャスト、その他基本情報
公開日 | 2015年3月14日 |
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キャスト |
監督:三池崇史
原作:さだまさし 出演:大沢たかお 石原さとみ 真木よう子 萩原聖人 鈴木亮平 藤谷文子 山崎一 石橋蓮司 |
配給 | 東宝 |
制作国 | 日本(2015) |
上映時間 | 139分 |
(C)2015「風に立つライオン」製作委員会
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ユーザーレビュー
総合評価:4.4点★★★★☆、5件の投稿があります。
P.N.「C.ルージュ」さんからの投稿
- 評価
- ★★★★★
- 投稿日
- 2015-03-29
主題歌の中に、日本は間違った方向に来てしまったと諭す歌詞がある。よく言われることだが、日本は物質的には豊かになったが、心は豊かにはならなかったと。バイオレンスのイメージが強い三池監督が大沢たかおと共に、人として大切なことは何かを照れもせずきちんと教えてくれる貴重な作品。未来を担う日本の子供たちに見てほしい。