オキナワの少年 作品情報

おきなわのしょうねん

映画に情熱を賭ける一人の男の葛藤を描く

比嘉常雄は沖縄から集団就職で上京し、小さな製本会社に勤めたが一年も続かず、今は子供の頃からの親友で大学へ通う石垣悟の下宿に居候の身だ。しかし、日雇いで稼ぎながらシナリオ学校に通う生活は満足のできるものではない。常雄の実家は米軍キャンプの周辺で売春バーをやっており、戦争で片腕を失った父に代わって、母が一人で店を仕切っていた。毎夜、酒を浴び娼婦を抱く米兵の喧騒は小学生の常雄には耐えられない。そんな彼の楽しみは映画だった。ある日、住み込みで働くことになった洋子と真理子の姉妹が宮古島からやって来た。真理子は常雄より年上だが二人は仲のよい兄弟のようになっていった。常雄が6年生の時、米軍のジェット機が小学校に突っ込んで、教室は燃え上がり悟は耳をやられた。また、中学生の頃、常雄を見守ってくれていた祖母のモウシが米軍のジープに轢き殺された。洋子が米兵のハニーとなりアメリカへ旅立ち、残された真理子は自ら娼婦となった。沖縄での思い出は常雄にとって辛く暗いものばかりだが、東京で生活していると幾度となく思い出される。

「オキナワの少年」の解説

映画に情熱を賭ける一人の男の少年時代と、十一年後の東京での青春時代を交錯させながら沖縄人としての葛藤を描く。沖縄出身の東峰夫原作の同名小説の映画化で、脚本は、中田信一郎、高際和雄、沖縄出身でこれが第一回監督作品の新城卓の共同執筆、撮影は「嵐を呼ぶ男(1983)」の姫田真佐久がそれぞれ担当。(キネマ旬報 全映画作品データベースより抜粋)

公開日・キャスト、その他基本情報

キャスト 監督新城卓
出演藤川一歩 内藤剛志 小野みゆき 岡田奈々
制作国 日本(1983)

ユーザーレビュー

総合評価:5点★★★★★、1件の投稿があります。

P.N.「pinewood」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2018-10-04

深夜放映で前に断片的に観た本編、今回オキナワ映画祭の上映会で視聴、日芸会場では新城卓監督のテイーチインも在った…。今村昌平監督に師事した丈にバイタリテイ溢れる渾身作、反米映画で有りながらアメリカ軍の協力を得て戦車等も借りている強かさも!芥川賞の原作はタイトルのみで作家志望の設定も映画監督志望のシネフィル少年にチャッカリ換えられ監督自身の自伝的想いが反映されたものに為った。

最終更新日:2018-10-09 16:00:05

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