恐怖と欲望 作品情報

きょうふとよくぼう

キューブリック、幻の劇場映画デビュー作

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どこかの国で起こっている戦争。爆撃を受け敵地の森へ墜落した4人の兵士たちがいた。空軍の上官コービー中尉、ベテランのマック軍曹、若い新米のシドニー二等兵とフレッチャー二等兵。彼らは森に沿って流れる河を、筏を作り下って脱出することを計画し、その対岸に敵軍のアジトを発見する。マック軍曹は奇襲をかけることを提案するが、コービー中尉に反対される。翌日、河で洗濯中の地元の女性に姿を見られた4人は彼女をベルトで木に縛り付け拘束する。女性の見張りをしていたシドニー二等兵は女性に欲情し犯そうとするが、彼女は彼を振り払って逃げ出す。敵に知らされることを恐れたシドニー二等兵は、とっさに腰につけた拳銃を抜き、彼女を射殺してしまうのだった……。

「恐怖と欲望」の解説

『2001年宇宙の旅』『シャイニング』『時計じかけのオレンジ』など革新的な映像で世界中の映画ファンを熱狂させてきた巨匠スタンリー・キューブリック。一般的に彼の劇場映画デビュー作は『非情の罠』とされているが、実はそれ以前にも彼の公開作品があった。それが本作『恐怖と欲望』“Fear and Desire”である。本作はわずかなキャスト&スタッフ、低予算で製作されたが、公開時は批評家などからは好評だった。しかし、本作の最大の不運は監督自身に忌嫌われてしまったことである。完璧主義者として知られるキューブリックは本作を“アマチュアの仕事”と、プリントをすべて買占め封印してしまったのだ。本作はキューブリックファンの間では幻の作品だったが、2012年3月にニューヨークのリンカーン・センターにて行われた特集上映の中の一プログラムとして上映され、大きな話題となった。(作品資料より)

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公開日・キャスト、その他基本情報

公開日 2013年5月3日
キャスト 監督・製作・撮影・編集スタンリー・キューブリック
出演ケニス・ハープ フランク・シルヴェラ ポール・マザースキー スティーヴ・コルト ヴァージニア・リース
制作国 アメリカ(1953)
上映時間 62分

(C)Films Sans Frontieres

ユーザーレビュー

総合評価:5点★★★★★、1件の投稿があります。

P.N.「PineWood」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2017-03-23

フルメタル・ジャケットでのラストシーンが瀕死の女スナイパーへの(愛のショッテイング)であった様に。雨に唄えばのパロデイとしての<時計仕掛けのオレンジ>のバイオレンスはサム・ペキンパー監督の<わらの犬>と同様にエロスとタナトスが主題だった。本編は邦画<野火>と共通の極限状況での無感覚、幻覚としての神等等の要素に満ちていた…。エロスでは遺作<アイズワイドシャット>の様な完璧主義者スタンリー・キューブリック監督が、タナトス或いはメメント・モリつまり死への想いが其処に在った事だけは真実だろう…。

最終更新日:2018-02-26 00:02:07

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