脱走遊戯 作品情報

だっそうゆうぎ

神木渡は、脱獄を多額の報酬で請負うプロの脱獄仕掛人である。神木自身、12歳の時に傷害事件で教護院に収容されて以来、今日まで社会と刑務所を往復し、脱走数回、刑期は延べ48年にもなる。その神木がふと知り会った田所洪善ひきいる脱獄屋のグループに加入した。田所一派のメンバーは、美人の久世陽子、ヒゲの教授、黒人で巨大な脱走米兵、陰険な殺し屋ジョーズ、醜怪な面構えのサーカスなどである。ある日、脱獄グループに三千万円の仕事が舞い込んで来た。やくざの親分、関口を脱獄させてほしいと、情婦の順子からの依頼である。早速、田所は神木を目的の刑務所に送り込むと同時に、脱獄に必要な道具を所内に持ち込ませた。計画は見事に成功し、関口を無事に脱獄させた。この働きで、田所は神木を見直したが、一方の神木は、陽子と組んで田所が以前から狙っていた30億という大仕事の横取りをたくらんでいた。それは、昭和21年、田所は奥垣という男と組んで30億円相当のダイヤを盗んだが、田所はMPに射たれ、ダイヤは奥垣が持って逃亡したのだった。そしてその奥垣は今、海南刑務所に無期懲役で留置されているのである。ダイヤの隠し場所は、奥垣の娘やよいが知っているはずなのだが、彼女は今、傷害で宇都宮女子刑務所に囚人として投獄されている。神木と陽子は、田所がやよいを脱走させる計画を知り、その前日に脱走させてしまった。その事を知った田所は、神木に手を組む事を持ちかけ、奥垣を脱獄させてから、自分一人で奥垣を連れて逃走。やよいを人質に奥垣からダイヤの隠し場所を聞き出した。だが、陽子が田所の車に仕掛けた時限爆弾が爆発、死んでしまった。神木、陽子、奥垣、やよいはダイヤの隠し場所に行くが、そこは既に工事で跡形もなかった……。

「脱走遊戯」の解説

囚人を刑務所から脱出させる“脱獄仕掛人”を主人公にしたアクション映画。脚本は「新仁義なき戦い 組長最後の日」の高田宏治と「狂った野獣」の関本郁夫と大原清秀、監督は「愉快な極道」の山下耕作、撮影は「テキヤの石松」の増田敏雄がそれぞれ担当。

公開日・キャスト、その他基本情報

公開日 1976年6月19日
キャスト 監督山下耕作
出演千葉真一 鰐淵晴子 垂水悟郎 ウィリー・ドーシー 郷えい治 根岸一正 花澤徳衛 中川三穂子 田中浩 伊藤敏孝 唐沢民賢 高橋利道 古賀広文 高橋健二 汐路章 北村英三 風間千代子 志賀勝 中村錦司 烏巣哲生 笹木俊志 森みつる 岡島艶子 松井康子 大木晤郎 山下義明 池守幸彦 木谷邦臣 小沢栄太郎
配給 東映
制作国 日本(1976)
上映時間 93分

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最終更新日:2022-07-26 11:03:52

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