カミハテ商店 作品情報
かみはてしょうてん
人生の最期に、牛乳とコッペパン
山陰の港町、上終(カミハテ)で、亡くなった母が残した店を守り、毎朝、コッペパンを焼いて暮らす千代。近くの断崖は、自殺の名所と言われ、見知らぬ人が1人でこの町に来ると、大抵は、生きて帰らない。自殺する人は、最期に牛乳とコッペパンを買うとネットで噂になり、冷やかしで店に訪れる客もいた。千代の父親もその断崖で死んだ。「死にたい人は死ねばいい」と呟きながら、千代は、自分が焼くコッペパンを憎んでいた…。
「カミハテ商店」の解説
寂れた港町で、古い店を営みながら、ひっそりと暮らす初老の女性が抱える孤独を描く。セリフがほとんどない中で、生きる本質を語る。活気のない田舎町に暮らす千代は、惰性で繰り返される日常と、自分が焼くコッペパンを「自殺する人が最期に食べる」という噂に、希望を失っている。しかし、そんな救いようのない毎日でも、少しずつ何かが変わる。どんな人間でも生きさえいれば、幸せなのだと千代は気づいていく。自殺という重いテーマでありながら、物語は温かく、ユーモラスでさえある。人生に絶望しきった千代がかすかに見せる笑顔が心に沁みる。主演は、本作が23年ぶりの主演映画となる高橋恵子。監督は、本作が長編デビューの山本起也。
公開日・キャスト、その他基本情報
公開日 | 2012年11月10日 |
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キャスト |
監督・脚本:山本起也
脚本・出演:水上竜士 出演:高橋惠子 寺島進 あがた森魚 松尾貴史 深谷健人 平岡美保 ぎぃ子 土村芳 大西礼芳 |
配給 | マジックアワー+北白川派 |
制作国 | 日本(2012) |
上映時間 | 104分 |
(C)北白川派
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