トテチータ・チキチータ 作品情報
とてちーたちきちーた
時代を超えて福島で再会したひとつの家族
事業に失敗して生きる希望を失った木村一徳は、不思議な女の子、凛に出会う。なんとかリフォーム詐欺の職についた一徳は福島にやって来る。そこには原発事故で非難を余儀なくされた高校生・健人や、両親の離婚により福島にやって来た凛もいた。そして凛は「前世で健人と私は夫婦で、一徳は私たちの息子だった」と言い出す。彼らは戦争で死亡した家族だと言うのだ。そして、戦後一人で生きてきた老婆・百合子が自分たちの娘で一徳の妹だと言う…。
「トテチータ・チキチータ」の解説
戦争でバラバラになった家族の、年齢と時代を超えての再会と再生をファンタジックに描いたこの作品。しかし、これはただのファンタジー作品ではない。東日本大震災後の福島を舞台とし、厳しい現実をそのまま描いているからこそ、人間の社会生活の基本である“家族”というものの絆が心に残る物語なのだ。震災や原発事故の逆境にに負けずに、福島で団結して暮らしている人びとがエキストラとして参加しているのにも注目だ。監督・脚本・編集を務めたのは、故・岡本喜八のもとでシナリオを学んだ古勝敦。ただ一人もとの世界で生き残り、痴呆気味となってしまった一家の末娘の老女・百合子役を演じた松原智恵子の無邪気な演技が、印象的な一作だ。
公開日・キャスト、その他基本情報
公開日 | 2012年3月10日 |
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キャスト |
監督:古勝敦
出演:豊原功補 寿理菜 葉山奨之 松原智恵子 大鶴義丹 石堂夏央 佐藤仁美 平賀勘一 萩原うらら |
配給 | アルゴ・ピクチャーズ |
制作国 | 日本(2012) |
上映時間 | 95分 |
(C)「トテチータ・チキチータ」製作委員会
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