聯合艦隊司令長官 山本五十六 太平洋戦争70年目の真実 作品情報

れんごうかんたいしれいちょうかんやまもといそろくたいへいようせんそうななじゅうねんめのしんじつ

昭和14年夏。日独伊三国軍事同盟締結をめぐり、日本中が揺れに揺れていた。2年前に勃発した支那事変が泥沼化しつつある中、日本は支那を支援する英米と対抗するためにも、新たな勢力と手を携える必要があった。強硬に三国同盟締結を主張する陸軍のみならず、国民の多くもまた強大なナチスの力に熱狂、この軍事同盟に新たな希望を託していた。だがその世論に敢然と異を唱える男たちがいた。海軍大臣米内光政(柄本明)、海軍次官山本五十六(役所広司)、軍務局長井上成美(柳葉敏郎)。彼らが反対する理由は明確だった。日本がドイツと結べば必ずやアメリカとの戦争になる。10倍の国力を持つアメリカとの戦は何としても避けなければならない。陸軍の脅しにも世論の声にも屈することなく、まさに命を賭して反対を唱え続ける五十六たち。その甲斐あって、やがて三国同盟問題は棚上げとなる。昭和14年8月31日、山本五十六は生涯最後の職である「連合艦隊司令長官」として旗艦「長門」に着任。しかし、時を同じくして世界情勢は急転し始め、アドルフ・ヒトラー率いるナチス国防軍がポーランドに進攻。それを機に欧州で第二次世界大戦が勃発した。快進撃を続けるドイツの力に幻惑され、日本国内では再び三国同盟締結を求める声が沸騰する。そしてその流れに抗しきれず、海軍大臣及川古志郎は従来の方針を改め、同盟締結に賛成してしまう。昭和15年9月27日、日独伊三国軍事同盟がついに締結。その後日本は急速に戦争への坂道を転がり落ちていった……。およそ40万人の将兵を預かる連合艦隊司令長官山本五十六は、対米戦回避を願う自らの信念と、それとは裏腹に日一日と戦争へと向かいつつある時代のずれに苦悩し続ける。だが昭和16年夏、どうしても米国との戦争が避けられないと悟った時、五十六は一つの作戦を立案する。米国太平洋艦隊が停泊するハワイ、真珠湾を航空機によって奇襲。五十六は世界の戦史に類を見ない前代未聞のこの作戦を、軍令部の反対を押し切ってまで敢行しようとする。それは世界に勝つためではなく、一刻も早く戦争を終わらせるための苦渋に満ちた作戦だった……。

「聯合艦隊司令長官 山本五十六 太平洋戦争70年目の真実」の解説

日本が戦争へと突入していった時代、最後まで日米開戦に反対し続けた連合艦隊司令長官、山本五十六の実像に迫るヒューマンドラマ。監督は「八日目の蝉」の成島出。出演は「一命」の役所広司、「のだめカンタービレ 最終楽章」の玉木宏、「神様のカルテ」の柄本明、「SPACE BATTLESHIPヤマト」の柳葉敏郎、「天国からのエール」の阿部寛。

真珠湾攻撃を指揮するも、太平洋戦争開戦に強く反対していた大日本帝国海軍連合艦隊司令長官・山本五十六。戦争をめぐる自身の考えと職務の間で苦悩した彼の秘めた実像を、壮大なスケールの洋上戦シーンを交えながら浮かび上がらせていく。

公開日・キャスト、その他基本情報

公開日 2011年12月23日
キャスト 監督成島出
出演役所広司 玉木宏 柄本明 柳葉敏郎 阿部寛 吉田栄作 椎名桔平 益岡徹 袴田吉彦 五十嵐隼士 坂東三津五郎 原田美枝子 瀬戸朝香 田中麗奈 伊武雅刀 宮本信子 香川照之 中村育二 中原丈雄
配給 東映
制作国 日本(2011)
上映時間 141分
公式サイト http://isoroku.jp/

(C) 2011「山本五十六」製作委員会

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ユーザーレビュー

総合評価:4.46点★★★★☆、14件の投稿があります。

P.N.「水口栄一」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2020-07-13

この映画をまた観た。とても感動した。私はこの映画を通して山本五十六さんをしっかり見直すと同時に太平洋戦争のことをちゃんと理解しておくことが大切だと思う。そして歴史を正しく理解することでわが祖国の誇りを取り戻さなければならないと思っている。この映画には田中麗奈さんが出演されている。京都の撮影所でご一緒させてもらったことがあるが、ほんとに天才的な女優さんだ。そして何よりも美しすぎる。大好きだ。

最終更新日:2022-07-26 11:03:31

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