忍者狩り(1964) 作品情報

にんじゃがり

徳川三代将軍家光は、幕府の体制を不動のものにするため豊臣恩顧の外様藩取潰しを計った。そのころ伊予松山二十万石、蒲生家では城主式部太夫忠和の死病を理由に、嫡子種丸の家督相続を願い出、老中久世大和守より将軍家のお墨付を下付された。種丸の将軍家初御目見得の儀は六月十日に決った。儀式の後ではいかに幕府といえども蒲生家を取潰す事は出来ない。大和守は、忍者、闇の蔵人らにお墨付け奪還を命じた。一方蒲生家城代家老、土佐は幕府の腹を見抜き、五郎左衛門、八右衛門、新蔵、弥次郎の四人を忍者狩りに当てた。その内の一人五郎左衛門は、かって闇の蔵人との闘いに破れ主家を失った浪人で、蔵人への憎しみは激しかった。蔵人の手口を知る五郎左は、新規召抱えの家臣八人を巧みにわなにかけ、苛酷な拷問の末一人残らず首をはねた。しかし罪のない家臣の命迄も奪った五郎左の執念に蒲生家の人々は激しい反感を抱いた。一方弥次郎は御用商人天満屋の動きに疑問を抱き、尾行したが、かえって蔵人の手にかかり命を落した。さらに蔵人は、使者到着二日に控え、最後の手段として幼君殺害を計った。第一次暗殺計画は失敗した。が折りも折藩主忠知が死去、葬儀は使者到着以前に行われることになった。五郎左は、この機に蔵人が必ず種丸の命をねらうことと思い、葬儀の列にまぎれこんで蔵人を待った。葬儀当日、霊廟に入った五郎左、八右衛門らは蔵人の策略で霊廟にとじこめられ、蔵人の吹き針に次々と倒されていった。しかし八右衛門が、蔵人を腕の中に抱きこみ、五郎左の刃は八右衛門ごと蔵人を突きさした。しかしあまりにも犠牲は大きく、五郎左の心は空しかった。

「忍者狩り(1964)」の解説

「江戸犯罪帳 黒い爪」の高田宏治のオリジナル・シナリオを新人山内鉄也が監督した忍者もの。撮影は赤塚滋。

公開日・キャスト、その他基本情報

キャスト 監督山内鉄也
出演近衛十四郎 佐藤慶 山城新伍 河原崎長一郎 田村高廣 穂高稔 高松錦之助 沢村宗之助 遠山金次郎 河村満和 佐藤洋 尾形伸之介 唐沢民賢 北条きく子 弥永和子 関根永二郎 園千雅子 藤山直子 松風はる恵 山田裕三 源八郎 片桐真 安部徹 村居京之輔 那須伸太朗 加賀邦男 天津敏 高森和子 中村錦司 汐路章 団徳麿 国一太郎
配給 東映
制作国 日本(1964)
上映時間 87分

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最終更新日:2022-07-26 11:03:51

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