ジュリア 作品情報

じゅりあ

アメリカ演劇界の女流劇作家として知られるリリアン・ヘルマンが74年に出した回顧録(「ジュリア」パシフィカ刊)の映画化

アメリカの有名な劇作家リリアン・ヘルマンが処女作「子供たちの時間」を書いていた34年ごろ、彼女は推理小説家のダシェル・ハメットと同棲していた。仕事がはかどらずかんしゃく起こすことが多いリリアンをダシェルは絶えず励ましていた。そして、この頃リリアンは懐しい幼友だちのジュリアを思い出していた。ジュリアは、金持ちの上流家庭に生まれた美しい娘であったが、身内の人たちを嫌い、特に金持ちの祖父母を嫌っていた。早くから文学や詩に親しんでいたジュリアは、ひっこみがちなリリアンをリードし、年頃になった2人は互いに将来に対する希望などを話し合うようになり、友情と愛情は深まっていった。オックスフォード大学に入ったジュリアは、その後ウィーンへ行き、フロイトから教えを受けることになったが、ここで反ナチの地下運動に関係することになる。

「ジュリア」の解説

アメリカ演劇界の女流劇作家として知られるリリアン・ヘルマンが74年に出した回顧録(「ジュリア」パシフィカ刊)の映画化で、ヘルマンに絶大な影響を与えた女性ジュリアとの美しい友情とハードボイルド作家ダシェル・ハメットとの愛が描かれる。製作指揮をジュリアン・デロード、製作はリチャード・ロス、監督は「ジャッカルの日」のフレッド・ジンネマン、脚色を「ボビー・ディアフィールド」のアルビン・サージェント、撮影は「華麗なるギャツビー」のダグラス・スローカム、編集はウォルター・マーチ、音楽はジョルジュ・ドルリューが各々担当。出演はジェーン・フォンダ、ヴァネッサ・レッドグレーヴ、ジェースン・ロバーズ、マクシミリアン・シェル、ハル・ホルブルックなど。(キネマ旬報 全映画作品データベースより抜粋)

公開日・キャスト、その他基本情報

キャスト 監督フレッド・ジンネマン
出演ジェーン・フォンダ ヴァネッサ・レッドグレイヴ ジェイソン・ロバーズ
制作国 アメリカ(1977)

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ユーザーレビュー

総合評価:5点★★★★★、2件の投稿があります。

P.N.「グスタフ」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2019-10-09

スコセッシの「アリスの恋」やロージーの「人形の家」辺りから見られた女性映画の代表作。1970年代後半は人種差別から女性の自立や男女平等をテーマにしたアメリカ映画が多く作られるようになった。アルビン・サージェントの簡潔にして山場が明確な脚色、フレッド・ジンネマンの堅実な演出で、リリアンとジュリアの友情が美しく描き出されている。映画では珍しいぐらいの女性同士の美しい友情が、ジェーン・フォンダとバネッサ・レッドグレープふたりの女優の品位で説得力を持つ。脇には、リリアンを温かく見守るダシェル・ハメットをジェースン・ロバーツ、ジュリアの友人ヨハンをマクシミアン・シェルと、俳優陣の安定度は非常に高い。ジュリアの政治運動資金をリリアンがベルリンで手渡すシークエンスまでのサスペンスに、ジンネマン演出の面目躍如を感じます。

最終更新日:2019-12-10 16:13:39

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