台北に舞う雪 作品情報

たいぺいにまうゆき

台湾北部の渓谷沿いを走るローカル線の終点、菁桐で孤児として育ったモウ(チェン・ボーリン)は、幼い頃に出奔した母親がいつか帰ってくるのを待ちながら、町中の雑用をこなす忙しい毎日を送っている。モウにとって町のために働くことは、彼の成長を温かく見守ってきた町の人々に対する恩返しだった。そんなある日、モウの前にメイ(トン・ヤオ)と名乗る女性が現れる。メイは大型新人として売り出し中の歌手だったが新作発表の直前に声が出なくなり、誰にも行き先を告げずに台北を飛び出してきたのだった。モウは、カフェで酔いつぶれていた彼女を宿に送り届けたことがきっかけで、部屋探しなどを手伝うようになる。モウの馴染みの食堂で働き始めたメイは、明るい笑顔を見せるようになり、漢方医のマーさんが処方してくれた薬の効果もあってか、喉の調子も少しずつ良くなっていく。故郷の青島に降る雪のことを懐かしそうに語るメイ。彼女はずっとここにいるわけではない、と自分に言い聞かせながらも、モウは恋心を募らせる。しかし、メイはプロデューサーのレイ(トニー・ヤン)への想いを断ち切れずにいた。年の暮れも迫ったある日、芸能記者のジャック(モー・ズー・イー)がメイを探しに町へやって来る。ジャックは町のカフェの看板娘・ウェンディ(テレサ・チー)を通してメイを見つけ、やがて彼女の居場所は台北のレイとレイのアシスタントのリサ(ジャネル・ツァイ)の知るところとなる。新年の祭りの日。モウたちが作った野外ステージに、メイの歌声が響きわたる。聞き惚れる群集の中には、台北から彼女を迎えに来たレイとリサの姿もあった。レイにとびきりの笑顔を向けるメイを見て、モウは自分の気持ちを言い出すことができない。願いごとを書いた天灯を一緒に空に放つ約束をしていた小正月が来る前に、メイは町を去った。だが、歌手として再スタートを切ったメイは、やがてモウの優しさに気付き始める……。

「台北に舞う雪」の解説

台北近郊の町を舞台に、違う世界で生きてきた若い男女が同じ時を過ごすうちに心を通わせていくラブロマンス。監督は「山の郵便配達」のフォ・ジェンチイ。出演は「カンフー・ダンク!」のチェン・ボーリン、中韓合作ドラマ『初恋』のトン・ヤオ、「ブラッド・ブラザーズ 天堂口」のトニー・ヤン、「遠い道のり」のモー・ズー・イーなど。

公開日・キャスト、その他基本情報

公開日 2010年2月20日
キャスト 監督フォ・ジェンチイ
出演チェン・ボーリン トン・ヤオ トニー・ヤン モー・ズーイー ジャネル・ツァイ テレサ・チー
配給 ゴー・シネマ
制作国 中国 日本 香港 台湾(2009)
上映時間 103分

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ユーザーレビュー

総合評価:5点★★★★★、1件の投稿があります。

P.N.「邦画!邦画!邦画!」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2010-02-27

予告編を観た時から挿入歌が気に入り、気になり楽しみにしていました。 アジア言語圏の歌のサントラをこんなに期待したのは初めてです。 内容にも大満足ですね。 観終わった時にほのぼの心が優しくなれる嬉しさ。 小さな幸せを確認出来る事こそ幸せだと感じられます。

最終更新日:2022-07-26 11:03:33

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