家族 作品情報

かぞく

山田洋次が五年間温めつづけてきた構想を、日本列島縦断三千キロのロケと一年間という時間をかけて完成した、話題の超大作

長崎港から六海里、東シナ海の怒濤を真っ向に受けて長崎湾を抱く防潮提のように海上に浮かぶ伊王島。民子はこの島に生まれ、貧しい島を出て博多の中華料理店に勤めていた。二十歳の民子を、風見精一が強奪するように、島に連れ戻り、教会で結婚式を挙げた。十年の歳月が流れ、剛、早苗が生まれた。炭坑夫として、精一、力の兄弟を育てた父の源造も、今では孫たちのいい祖父だった。精一には若い頃から、猫の額ほどの島を出て、北海道の開拓部落に入植して、酪農中心の牧場主になるという夢があったが、自分の会社が潰れたことを機会に、北海道の開拓村に住む、友人亮太の来道の勧めに応じる決心をする。桜がつぼみ、菜の花が満開の伊王島の春四月、丘の上にポツンと立つ精一の家から早苗を背負った民子、剛の手を引く源造、荷物を両手に持った精一が波止場に向かった。

「家族」の解説

脚本は「男はつらいよ 望郷篇」の山田洋次と宮崎晃、監督、撮影も同作の山田洋次と高羽哲夫がそれぞれ担当。(キネマ旬報 全映画作品データベースより抜粋)

公開日・キャスト、その他基本情報

キャスト 監督山田洋次
出演倍賞千恵子 井川比佐志 木下剛志 瀬尾千亜紀
制作国 日本(1970)

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ユーザーレビュー

総合評価:5点★★★★★、2件の投稿があります。

P.N.「pinewood」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2018-11-26

山田洋次監督の「故郷」は学校教室での上映会の際に映写機の側にいてもう何度も観ていたからカラー映像の印象が鮮明だったが、本編はモノクロームの印象が強く残っていたので、改めて観てカラーなので吃驚した!回想シーンは確かにモノトーンの画面だった。冒頭から感涙の長崎の郷里離別の港のシーンで、後は北海道中標津町の原野の酪農家へと至る道程のロードームービーだ。〈人類の進歩と調和〉の大阪万博見学後の幼児病気の病院盥回しとか色々なエピソードが丹念なドキュメンタリータッチで紡がれる人間ドラマ。小津安二郎監督と風貌がそっくりな名優・笠智衆が祖父役として実に佳い味を出している。或る意味本編も又、クラシック名篇「東京物語」為らぬ「日本列島物語」何だねぇ??

最終更新日:2019-11-20 12:09:36

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