眠れる美女 作品情報

ねむれるびじょ

官能の誘惑こそが慰め、そして究極の夢

15年前に妻と娘を失って以来、孤独と不眠に苛まれている事業家のエドモンドは、友人のコーギから秘密の館を紹介される。老齢の紳士が密かに通うその館では、何をされても眠り続ける裸体の若い娘と一夜を共にすることができるのだった。半信半疑で向かった館では上品なマダムに迎えられ、決して娘に悪さをしたり、起こそうとしはいけないと心得を告げられる。彼に差し出されたのは、子どものような無垢な少女の肉体だった。

「眠れる美女」の解説

それは人生のエピローグ、それとも死へのプロローグなのか。日本初のノーベル文学賞作家・川端康成、晩年の傑作「眠れる美女」をドイツの俳優であり監督のヴァディム・グロウナが自らメガホンをとり、製作、脚本、主演も兼ねて映画化。眠り続ける少女と心の会話を続ける孤独な老人は過ぎ去りし日々を夢想し、また少女の目覚めた姿に思いを馳せる。もちろん、一夜のファンタジーを白日の下に追い求めるのはご法度なのだが。川端文学のエッセンスを無理なく抽出しサスペンスの味付けもされた本作、果たして老いらくの男の夢は万国共通らしい。ただし、エドモンドが終幕に到達する癒しはいかにもキリスト教的ヨーロッパを感じさせる。

公開日・キャスト、その他基本情報

公開日 2007年12月15日
キャスト 監督・脚本・主演・出演ヴァディム・グロウナ
原作川端康成
出演アンゲラ・ヴィンクラー マクシミリアン・シェル ビロル・ユーネル
配給 ツイン、ワコー
制作国 ドイツ(2005)
年齢制限 R-18
上映時間 103分

(C)2005 Atossa Film All Rights Reserved

ユーザーレビュー

総合評価:4.67点★★★★☆、3件の投稿があります。

P.N.「PineWood」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2017-06-26

FOX movies のTV 放映で処刑された殺人鬼の腕を移植された男の恐怖を描く<ボデイ・パーツ>を視ていたらシュールなタッチの川端康成の文芸を想い出した…。本編もミステリアスな、スリーピング・ビューテイへの憧憬が滲み出た名篇。女性の微睡んだ寝姿を見詰める耽美。其のエロチシズムと死んだように眠り続ける女体への偏愛。ベッドルームの小宇宙でのエロスとタナトスの川端美学。

最終更新日:2017-07-01 16:00:17

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