ラストマン・スタンディング 作品情報

らすとまんすたんでぃんぐ

荒涼とした西部の町ジェリコ。この町に立ち寄った正体不明の男ジョン・スミス(ブルース・ウィリス)は、偶然見かけた美しい女、フェリーナ(カリーナ・ロンバード)に心奪われる。この町はアイルランド系のボスのドイル(デイヴィッド・パトリック・ケリー)と、イタリア系のボスのストロッジ(ネッド・アイゼンバーグ)にそれぞれ率いられた2組のギャングが縄張り争いで対立していた。保安官のエドも彼らには手出しをしない。金になると踏んだスミスは早速動き出す。自分の車を壊したストロッジの手下をあっさり血祭りに上げたスミスの拳銃の腕前を買ったストロッジは、用心棒として彼を雇う。だが、スミスの真意はストロッジの情婦ルーシー(アレクサンドラ・パワーズ)に近づき、町の内部事情を探ることにあった。一方、ドイルもまたスミスの腕を買っており、さらに高い報酬で彼を雇おうとする。ドイルには用心棒としてマシンガンの名手ヒッキー(クリストファー・ウォーケン)がいた。ドイルに寝返ったスミスは、聖女フェリーナに再会し、彼女をメキシコに逃がした。一方、密輸酒の取引に端を発したドイルとストロッジの抗争はエスカレート。最初は間をうまく立ち回ったはずのスミスだったが、ヒッキーたちのリンチを受け、半死半生の目に遇う。攻勢に転じたドイル一味はストロッジたちを皆殺しにし、街の支配権を手中にした。スミスの心意気に惚れた悪徳保安官のエド(ブルース・ダーン)や酒場の主人に匿われ、英気を養ったスミスは快復の時を待つ。スミスは敵地に赴くと、ドイルたち一味を次々と倒してゆく。一人生き残ったヒッキーを倒し、スミスは悪党どもが一掃された街を去った。

「ラストマン・スタンディング」の解説

対立する二組のギャング組織の抗争の渦中に飛び込んだ男の活躍を描く、ハードボイルド・アクション。黒澤明監督、三船敏郎主演による時代劇の名作「用心棒」(61)を、禁酒法時代の西部の町に舞台を置き換えて忠実にリメイクしている。監督・脚本は「用心棒」に多大な影響を受けたという、「ウォリアーズ」「ジェロニモ」のウォルター・ヒルがあたり、もう一人の敬愛する映画監督サム・ペキンパーにオマージュを捧げたアクション演出が印象的。製作はヒルと「あなたが寝てる間に…」のアーサー・サルキシアン、製作総指揮はサラ・ライシャー、マイケル・デ・ルカ。撮影はロイド・アハーン、美術はゲイリー・ウィスナー、編集はフリーマン・デイヴィス、衣裳はダン・ムーア。ボトルネック・ギターを基調にした音楽は、ヒルの長年のパートナーであるライ・クーダーが担当。主演は「12モンキーズ」のブルース・ウィリス。共演は「ニック・オブ・タイム」のクリストファー・ウォーケン、「潜望鏡を上げろ」のブルース・ダーン、「レジェンド・オブ・フォール 果てしなき想い」のカリーナ・ロンバード、「ライジング・サン」のアレクサンドラ・パワーズ、「クロウ/飛翔伝説」のデイヴィッド・パトリック・ケリー、「エア・アメリカ」のネッド・アイゼンバーグほか。

公開日・キャスト、その他基本情報

公開日 1997年2月8日
キャスト 監督ウォルター・ヒル
出演ブルース・ウィリス クリストファー・ウォーケン ブルース・ダーン カリーナ・ロンバード デイヴィッド・パトリック・ケリー ネッド・エイゼンバーグ アレクサンドラ・パワーズ
配給 ギャガ・コミュニケーションズ=ヒューマックス・ピクチャーズ
制作国 アメリカ(1996)
上映時間 101分

ユーザーレビュー

総合評価:5点★★★★★、1件の投稿があります。

P.N.「pinewood」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2017-11-05

ウオルター・ヒル監督の寡黙でスタイリッシなガンマン映画、ブルース・ウイリスが高倉健の様で恰好佳かった…。クリストファー・ウオーケンが怪しい風貌で怖かったがー。黒澤明監督作品の翻案と言うのも又、興味深い!

最終更新日:2022-07-26 11:03:42

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