故郷 作品情報

こきょう

ささやかな暮しをつづけてきた一家の新天地を求めて移往するまでの揺れ動く心を追う

瀬戸内海・倉橋島。精一、民子の夫婦は石船と呼ばれている小さな船で石を運び生活の糧を得てきた。民子もなれない勉強の末に船の機関士の資格をとった。決して豊かではないが、光子、剛の2人の子供、そして精一の父・仙造と平和な家庭を保っている精一に最近悩みができた。持船のエンジンの調子が良くないのである。精一はどうしても新しい船を手に入れたかった。そこで世話役に金策の相談を持ちかけたが、彼は困窮した様子を見せるだけだった。

「故郷」の解説

瀬戸内海の美しい小島で、ささやかな暮しをつづけてきた一家が、工業開発の波に追われ、父祖の地に哀惜の思いを残しながら、新天地を求めて移往するまでの揺れ動く心を追う。脚本は『泣いてたまるか』の宮崎晃、監督は脚本も執筆している『男はつらいよ 柴又慕情』の山田洋次、撮影も同作の高羽哲夫。(キネマ旬報 全映画作品データベースより抜粋)

公開日・キャスト、その他基本情報

キャスト 監督・原作・脚本山田洋次
脚本宮崎晃
出演井川比佐志 倍賞千恵子 伊藤千秋 伊藤まゆみ 笠智衆 渥美清 前田吟
制作国 日本(1972)

ユーザーレビュー

総合評価:5点★★★★★、1件の投稿があります。

P.N.「pinewood」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2018-11-27

1970年の山田洋次監督作品「家族」に続いて72年の本編を久し振りに観ました…。島での石船稼業の夫婦の物語は何処か新藤兼人監督の「裸の島」を連想させる程に日常的な淡々としたものに想えたがー。工場勤めを余儀無くさせられる井川比佐志の科白に「大きいものって、時代の流れって全く訳がわからんじゃ無いですか」と在る、真面目にコツコツ正直に働いてる者の生活が成り行かない不条理を言い当てている。加藤登紀子の挿入歌も織り込まれた。島を去る日の湊のラストは倍賞千恵子演じる民子の顔だ。其れでもどっこい生きて行く逞しさと希望の光りが!

最終更新日:2019-06-20 17:03:04

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