自殺マニュアル 作品情報

じさつまにゅある

S県、冬。自殺ネットで知り合った4人の若い男女が、空きアパートの一室で七輪の練炭を炊いて集団自殺をおこなった。翌日、警察が4つの遺体を運び出し、現場検証を始める中、刑事の西山(堀江慶)は、自殺者の一人が持っていた一枚の黒いDVDを発見する。半年後、ローカルTV局の新米ディレクター、橘悠(水橋研二)とADの泉川利恵(森下千里)は、上司の屋代啓太(榊英雄)の依頼で、頻発する集団自殺について取材を始める。二人は、半年前に集団自殺があった空きアパートに潜入するが、そこで自殺に加わるはずだった高校生、熊谷ななみ(前田綾花)と出会う。ななみが持っていたのも、黒いDVDだった。それは、自殺系サイトで“死ぬ権利”をうたう謎の女リッキー(中村優子)から、本気で自殺を考えている者にだけ贈られてくるという。ななみからDVDを借りた悠は、真夜中の社内で再生する。それは<自殺マニュアル>というタイトルで、リッキーを案内役に、「首吊り」や 「飛び込み」「クスリ」など、様々な自殺の方法を映し出したものだった。このDVDを見た者が次々と自殺するのだろうか?悠は慄然とするが、彼もまたそのDVD にのめりこんでいく。数日後、悠と利恵は、自殺霊専門の霊媒師、早瀬時久(戸田昌宏)を取材する。霊媒師は、「自殺者の霊魂は、自殺霊となってこの世をさ迷う。厄介なのは 他人に憑りついて、その人も自殺に導いてしまうことです」と話し、実際に、自殺霊にとりつかれた女性、永沢美希(安藤希)の徐霊に立ち会わせる。悠にはにわかには信じられない光景だったが、悠の顔を見た霊媒師は、「あなたも気をつけなさい」と意味深げに忠告する。取材を進める悠だったが、その矢先、集団自殺を担当した西山刑事が警察署内で拳銃自殺する。死体の傍らにはやはり<自殺マニュアル>DVDがあった。さらに、ななみも「リッキーと話をした」という謎めいたメッセージを残して、飛び降り自殺をしてしまう。ななみを救うことができなかった悠は、焦燥と怒りを募らせ、自殺系ネットに大量のメッセージを書き込み、リッキーとの接触を試みる。現実と幻想が交錯する中、やがて悠のパソコンにリッキーから一通のメールが届く。確実に自殺する方法を、みんなで話し合うというのだ。悠と利恵は彼女に会うため、自殺志願者が集まるバーに潜入するが……。

「自殺マニュアル」の解説

鶴見済のベストセラー『完全自殺マニュアル』(太田出版)をモチーフに、<自殺>をテーマにしたサスペンス。監督は、“中央線で頻発する自殺”の謎に迫ったインディーズ映画「レイズライン」で、2002年みちのく国際ミステリー映画祭角川オフシアター部門でグランプリを受賞した福谷修。

公開日・キャスト、その他基本情報

公開日 2003年10月4日
キャスト 監督福谷修
出演森下千里 水橋研二 中村優子 榊英雄 堀江慶 安藤希 前田綾花 戸田昌宏 山口粧太 三坂知絵子 藤真美穂 祖父江唯 目黒真希 石川伸一郎 中川剛志 真田幹也 英由佳 中野渡大土 福原麻由美 大畑智美 中島菜穂 大笹恵理 今井一成 中西愛 北嶋大志 木村有梨香 軍司将彦 千田梓 高橋里奈 大沼圭市 溜祐花 明石佳奈 丸本祐二郎
配給 ベンテンエンタテインメント
制作国 日本(2003)
上映時間 86分

ユーザーレビュー

レビューの投稿はまだありません。

「自殺マニュアル」を見た感想など、レビュー投稿を受け付けております。あなたの映画レビューをお待ちしております。

最終更新日:2022-07-26 11:03:39

広告を非表示にするには