H Story 作品情報
えっちすとーりー
撮影現場のカメラの中で、ひとつの物語から生まれた、新しい男女の愛のストーリー
『二十四時間の情事』のリメイク作を監督していた、諏訪敦彦。ヒロインの「彼女」にベアトリス・ダル、「彼」にはフランス語の堪能な馬野裕朗をキャストし、撮影には、数々のゴダール作品を手がけてきたキャロリーヌ・シャンプチエを迎える。しかし、かつてマルグリット・デュラスが書いたテキストは、ダルの心に違和感を残す。「なぜ、今リメイクなのか?」その問いに、諏訪は答えられない。現場に加わった町田康は、言葉も通じないまま、行き詰ったダルをヒロシマの街へと連れ出した。
「H Story」の解説
脚本を持たず、俳優たちの即興的な演技をカメラに収めてきた諏訪敦彦監督が、自らの撮影現場をそのままに映し出した異色のドラマ。故郷、広島の地に何かを求め、何かを表現せずにはいられなかった諏訪は、その手段として、1959年のアラン・レネ監督作『二十四時間の情事』のリメイクを作ろうとする。しかし、デュラスが40年前に書いた愛のセリフは、撮影現場に避けられない壁を築きあげていく。
演技が出来なくなったベアトリス・ダルと、自分の思いを充分に伝えられない諏訪。戸惑いながら撮影に挑む主演男優の馬野、カメラマンのシャンプチエ。そして、彼らの間にいつしか入り込んでいた、町田康。5人の「登場人物」たちの心の揺れが、リアリティのなかの幻想を美しく描き出していく。語りたかった愛の物語よりも、語ろうとする姿が新しいストーリーを作りだし、鮮烈な印象を残す作品。
公開日・キャスト、その他基本情報
公開日 | 2003年8月2日 |
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キャスト |
監督:諏訪敦彦
撮影:キャロリーヌ・シャンプチエ 出演:ベアトリス・ダル 町田康 馬野裕朗 |
配給 | 東京テアトル |
制作国 | 日本(2001) |
上映時間 | 111分 |
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