沙羅双樹 作品情報

しゃらそうじゅ

ゆったりと流れる時の中で紡がれる喪失と再生の物語。本年度カンヌ国際映画祭コンペ部門正式出品

暑い夏の日、奈良の旧市街地の路地を駈け抜ける双子の少年たち。ふと気づくと、ひとりきりになっている弟。神隠しにあったように忽然と兄は姿を消していた。5年後の夏、高校生になった双子の弟・俊(福永幸平)は、行方不明のままの兄への複雑な思いを昇華させるように絵を描くことに没頭する。そんな俊を、一番近しい存在の幼なじみの夕(兵藤祐香)がひっそりと見守る。そして、俊の父(生瀬勝久)が心血を注ぐ「バサラ祭」が近づいたある日、刑事が訪ねてくる…。

「沙羅双樹」の解説

古都奈良、そこに生きる人々のあるがままの姿が映し出される。一切の説明を排除するかのように、発せられるセリフはミニマムだが、語られる世界は豊かで深みがある。俳優たちはベテランも新人も背景によく馴染み殊更な演技はしない。ドキュメンタリーのようなリアルさは、映像作家・河瀬直美の真骨頂ともいえる。

今年のカンヌ映画祭ではコンペ部門に選出され、97年にカメラドール賞を受賞した『萌の朱雀』以降の成長ぶりがうかがえる。静かな映画だが、生と死、哀しみと喜び―この世に存在する二面性をすべて受け入れることが再生ヘの第一歩なのだと訴える力強さが根底にある。河瀬監督自身が独特のユーモアを滲ませて演じる臨月の母親が、新しい生命の息吹を象徴する。

公開日・キャスト、その他基本情報

公開日 2003年7月12日
キャスト 監督河瀬直美
出演福永幸平 兵藤祐香 生瀬勝久 樋口可南子
配給 日活、リアルプロダクツ
制作国 日本(2003)
上映時間 99分

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最終更新日:2016-02-12 15:42:00

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