スパイダー/少年は蜘蛛にキスをする 作品情報

すぱいだーしょうねんはくもおんなにきすをする

妄想のなか、静かにうごめく小さな狂気。D・クローネンバーグ監督3年ぶりの新作

ロンドンの古びた家へ、鞄ひとつでやってきた男(レイフ・ファインズ)。そこは、精神療養施設を退院して、行く当てのない患者を預かる家だった。薄暗い部屋で、男は小さなノートに何かを書き始めた。少年の頃、母親(ミランダ・リチャードソン)は彼をスパイダーと呼んでいた。ある日、配管工の父(ガブリエル・バーン)は娼婦との浮気の末、最愛の母を殺してしまう。しかし、スパイダーの記憶の中には、現実とも妄想ともつかないもうひとつの過去が、静かに糸を張り巡らせていた…。

「スパイダー/少年は蜘蛛にキスをする」の解説

犯罪、ホラー、サスペンス、ドラマと、すべてのジャンルの要素を含みながら、どのジャンルにも属さない。それが、デヴィッド・クローネンバーグ監督だけの映画色彩。前作『イグジステンズ』から3年、今回は、孤独な男の記憶を使って、現実と虚構の狭間を行き来する心理をスクリーンに映し出した。自分を閉ざした男スパイダーは、母親が死んだ故郷の地へと戻ることで、忌まわしい過去へと対峙していく。

成長したスパイダーを演じるレイフ・ファインズは、深い瞳にできた影や抑制した表情のすべてに、強烈で不気味なオーラを感じさせ、物語に静の力を与えている。心を病んだ男の辿る記憶は、一体どんな真実を語るのか…? 観客は網にかかった獲物のように、この迷路に捕らわれるはずだ。

公開日・キャスト、その他基本情報

公開日 2003年3月29日
キャスト 監督デヴィッド・クローネンバーグ
出演レイフ・ファインズ ミランダ・リチャードソン ガブリエル・バーン リン・レッドグローブ ジョン・ネビル
配給 ブエナ ビスタ インターナショナル(ジャパン)
制作国 フランス=カナダ=イギリス(2002)
上映時間 98分

(C)2002 Spider Productions Limited/Spider Film Limited All rights reserved.

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最終更新日:2016-02-12 15:41:23

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