太陽の雫 作品情報
たいようのしずく
時代に翻弄され信念に生きた、ハンガリーのユダヤ人四世代を追う壮大な大河ドラマ
ゾネンシャイン家の父・エマヌエルには2人の息子イグナツとグスタフ、養女のヴァレリーがいるが、血のつながらないイグナツとヴァレリーが恋に落ち結婚。イグナツは優秀な判事となるが、時代は第一次大戦の不穏な空気に包まれている。ハンガリーに厚い忠誠心を抱くイグナツに対し、医者となったグスタフは政府の腐敗に怒り革命思想を抱くようになる。ユダヤの血と社会情勢に翻弄される一家の運命は、イグナツの次男・アダム、そしてアダムの息子イヴァンへと受け継がれていく。
「太陽の雫」の解説
3時間という長さに一瞬身が引きしまるが、物語が始まると4世代にわたる一族の数奇な運命に引き込まれ、まるで一冊の歴史小説を読んでいるかのよう。レイフ・ファインズが3世代を微妙に演じ分け、様々な登場人物たちと複雑に絡みあっていく様子は、運命はめぐる、の言葉そのものだ。因縁に結び付けられた一家の生きる姿がダイナミックに描かれている。
タイトルでもある「サンシャインの味」と物語との関わりがやや薄い気もするが、ハンガリーの巨匠サボー監督が描く「異常な状況での人間関係」がじっくり表現されている。レイチェル・ワイズやモリー・パーカー、デボラ・アンガーら脇を固める女優陣も渋く、力の入った歴史大作となったようだ。
公開日・キャスト、その他基本情報
公開日 | 2002年10月12日 |
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キャスト |
監督・脚本:イシュトヴァン・サボー
出演:レイフ・ファインズ ローズマリー・ハリス レイチェル・ワイズ ウィリアム・ハート デボラ・カーラ・アンガー |
配給 | エスパース・サロウ |
制作国 | カナダ=ハンガリー(1999) |
上映時間 | 180分 |
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