かあちゃん 作品情報

かあちゃん

貧窮の江戸、貧乏長屋に暮らす一家のとびきりあたたかな、やさしさあふれた物語。

天保時代末期、お上の改革もむなしく庶民は貧しさにあえいでいる。そんな江戸で古びた長屋に暮らすおかつ(岸恵子)は、長屋の付き合いでもケチで通ったかあちゃんだ。長男の市太(うじきつよし)をはじめ、5人の子供たち全員で稼いだ金をコツコツと溜め込んでいるらしい。ある日、おかつの家に泥棒が入る。手馴れないその泥棒、勇吉(原田龍二)がまだ若く行く当てもないことを知り、おかつは勇吉を親戚として家に置くことにする。

「かあちゃん」の解説

75作目となった市川崑監督の新作は、岸恵子との黄金コンビで作る家族の愛の物語。岸恵子の「かあちゃん」は貧しさの中にも凛とした美しさがある。江戸っ子らしいチキチキ感、情に厚く人間への愛にあふれたその姿は、見るものに自然と安心感を与えてくれる。生きるために人を欺いたり出し抜いたり、そんな時代背景は少なからず現代にも通じるのかもしれない。

人を信じりゃバカをみる、そんな億劫な世の中で「かあちゃん」が見せてくれるおしみない慈愛に心が満ちる。そしてもうひとつは母の愛。どんな親だろうと自分の親を悪く言うような人間は大嫌いだ、というかあちゃんの言葉には、子供たちへの限りなく大きな愛情が潜んでいる。ああ、母親っていいもんだな、そんな気持ちになる。

公開日・キャスト、その他基本情報

公開日 2001年11月10日
キャスト 監督・脚本市川崑
出演岸恵子 原田龍二 うじきつよし 勝野雅奈恵 山崎裕太 飯泉征貴 紺野紘矢
配給 東宝
制作国 日本(2001)
上映時間 96分

(c)映像京都・日活・イマジカ・シナノ企画

手軽に動画で視聴する

ユーザーレビュー

総合評価:5点★★★★★、1件の投稿があります。

P.N.「pinewood」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2017-11-02

原作・山本周五郎の人情話を山中監督の名篇〈人情紙風船〉の如き下町の庶民の味付けで描いた母もの。和田誠のタイトルバックのイラストレーション もピツタリだし、市川崑監督作品はタイトルのレタリング等を観ているだけでも楽しくなって来る。長屋の屋根瓦のセットも、宇崎竜童の音楽も中々に決まっていたよね?ラストシーンの「かあちゃん」の一言は特に泣けて来る。泥棒に振る舞った温かい饂飩のシーンも又、絶品哉??

最終更新日:2019-11-14 09:28:17

広告を非表示にするには