夢二 作品情報

ゆめじ

埋め立て地を思わせる野原。フロックコートの男と向かい合う夢二は、西洋式の銃による決闘をしようとしている。ふざけ半分で引き金を引く夢二。もとより当てるつもりはない。しかし、フロックコートの男は夢二目がけて銃口を発射した。蒲団に跳ね起きる夢二。それは夢だった。そんな悪夢にうなされながらも、恋人の彦乃と駆け落ちするため、金沢近郊の湖畔へと向かう夢二だったが彦乃は現れず、そこの小さな村では、不似合いな銃声が鳴り響いていた。稀代の殺人鬼・鬼松が妻と妻を寝取った男・脇屋を殺して山に逃げ込んだのだった。一方、湖上に漂うボートには白い日傘をさした美しい女が乗っていた。脇屋の妻・巴代と名乗るその女は、浮かび上がってくるはずの夫の死体を待っているのだ。そんな巴代の美しさに引かれていく夢二。そんなある日、東京からお葉が彦乃の手紙を携えて金沢へやって来る。だが、夢二と巴代はもはや抜き差しならない仲になっていた。そんな二人に忍び寄る脇屋の影とそれを追う大鎌を振りかざした鬼松。そして、ついに夢二の前に脇屋が現れ、それを見て驚く夢二。夢に見たフロックコートの男、彼こそ脇屋だったのだ。悪夢が現実となって夢二に迫り、さらに夢二と脇屋の前に、天才画家・稲村御舟が現れる。その時突然、鬼松の大鎌が脇屋を襲う。負傷した脇屋を巴代のもとへ連れていく夢二と御舟だったが、脇屋の死を信じる巴代は、彼の存在を認めなかった。失意に陥り去っていく脇屋は、金沢駅で病に苦しむ彦乃を助け、彼女と一時を過ごす。一方、夢二は巴代の美しき裸体を描いていた。そんな二人の前に再び現れる鬼松。殺気立った彼を前に、命がけで脇屋を守ろうとする巴代。逃亡に疲れ、巴代の姿に圧倒された鬼松は、脇屋殺しをあきらめ死を決意。夢二と巴代はそんな鬼松の死を見届ける。そして、巴代と共に逃避行を決意する夢二。しかし巴代は「着替えしてきます」と言ったきり、戻ってこなかった。それでも白々明けの湖畔で巴代を待ち続ける夢二の前にひとりの女が近づいてくる。そこに現れたのは彦乃だった。「あの人はもう来ませんよ」と夢二に告げる彦乃。夢二は、ようやく夢から覚めたかのように彦乃と共にその場を去っていくのだった。

「夢二」の解説

大正から昭和にかけて活躍した画家・竹久夢二の幻想的な半生を描く。脚本は「光る女」の田中陽造が執筆。監督は「カポネ大いに泣く」の鈴木清順。撮影は「真夏の地球」の藤沢順一がそれぞれ担当。

公開日・キャスト、その他基本情報

公開日 1991年5月31日
キャスト 監督:鈴木清順
脚本:田中陽造
出演:沢田研二 原田芳雄 毬谷友子 宮崎萬純 広田玲央名 大楠道代 坂東玉三郎 宮城千賀子 長谷川和彦 麿赤児 余貴美子 新舩聡子 芹明香 牧口元美 中沢青六 鈴木晋介 山根鉄仙 久保史 秋山晴子 門田圭子 矢沢美紀
配給 ムービーギャング
制作国 日本(1991)
上映時間 128分

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ユーザーレビュー

総合評価:5点★★★★★、3件の投稿があります。

P.N.「水口栄一」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2024-01-28

夢二を観て、とても感動した。竹下夢二は大正ロマンを代表する画家として有名だ。また多くの詩や歌謡を手がけた詩人でもあった。それだけに私はこの映画はひじょうに関心があった。これはあまりにも面白くて、生きるパワーを与えてくれたと思う。恋多き男性として有名で出会いと別れを繰り返した人生だからこそ、このような映画が生まれたのだろう。私は夢二の有名な代表作である黒船屋が大好きだ。またからふねやという作品も好きだ。沢田研二さんの演技はほんとに素晴らしいの一言に尽きると思った。これはまた観たくなる作品だ。

最終更新日:2026-10-05 02:00:01

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