今週の動員ランキングは、人気シリーズ「踊る大捜査線」で現場の捜査員のため戦ってきた柳葉敏郎演じる室井慎次を主人公にした2部作の前編『室井慎次 敗れざる者』(東宝)が、初日から3日間で動員25万1000人、興収3億6100万円をあげ、1位に初登場した。亀山千広プロデュース、君塚良一脚本、本広克行監督と、シリーズ開始から27年を室井と共に歩んできた製作陣3人が再集結し、新たなキャストとして福本莉子、齋藤潤、松下洸平らが参加している。月曜日の祝日を含む公開4日間の累計成績は、動員34万5000人、興収4億8900万円を記録した。 2位には、トッド・フィリップスが監督し、ホアキン・フェニックスがアカデミー賞で主演男優賞を獲得した「ジョーカー」の続編『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』(ワーナー)が、初日から3日間で動員21万3000人、興収3億5400万円をあげてランクイン。ジョーカーの前に突然現れる謎の女、リーをレディー・ガガが演じ、ブレンダン・グリーソン、キャサリン・キーナーらが共演。公開4日間の累計成績は、動員27万9000人、興収4億5600万円となっている。
公開8週目となる『ラストマイル』(東宝)は、前週よりワンランクダウンの3位となり、週末3日間で動員7万4000人、興収1億1100万円を記録。祝日も含んだ累計成績は、動員375万人、興収53億円を突破している。
4位は、前週1位で初登場した『シビル・ウォー アメリカ最後の日』(ハピネットファントム・スタジオ)が続き、公開11日間の累計成績は動員29万人、興収4億円を超えた。
7位には、口コミで話題を呼び、順次拡大公開されている『侍タイムスリッパー』(ギャガ/未来映画社)が初めてランクインした。幕末の侍が時代劇撮影所にタイムスリップし、“斬られ役”として第二の人生に奮闘する姿を描き出している。普段は米農家を営む安田淳一監督の長編3作目で、「自主映画で時代劇を撮る」という試みに「脚本がオモロいから」と東映京都撮影所が特別協力した。出演は山口馬木也、冨家ノリマサ、沙倉ゆうの、他。