今週の映画動員ランキングは、先週素晴らしいスタートを切った『万引き家族』(ギャガ)が、土日2日間で動員27万人、興収3億4400万円をあげ2週目も首位を獲得した。前週動員対比で77%をキープ、中には前週を上回る高稼働の劇場もあるなど、落ちの少ない興行となっている。累計では動員146万人、興収17億円を突破している。
池井戸潤による累計185万部を突破する大ベストセラーの同名小説を、実写映画化した『空飛ぶタイヤ』(松竹)は、土日2日間で動員21万人、興収2億6600万円をあげ2位でスタートを切った。6月15日(金)からの3日間の累計では、動員26万人、興収3億円を突破。「半沢直樹」、「陸王」など、これまで数々の傑作小説が高視聴率ドラマとなってきた池井戸作品だが、意外にも今回が初の映画化。監督は「超高速!参勤交代」の本木克英。出演は長瀬智也、ディーン・フジオカ、高橋一生ほか。サザンオールスターズが主題歌を担当しているのも話題となっている。
先週2位、3位の2作品はそれぞれひとつずつ順位を落としたが、3位の『デッドプール2』(FOX)は累計興収14億円を、4位の『50回目のファーストキス』(ソニー)は7億円を突破した。
2013年のニューヨーク・タイムズ・ベストセラーリスト第1位に輝いた全世界800万部突破の小説「ワンダー」を映画化した「ワンダー君は太陽』(キノフィルムズ)は、5位に初登場。出演はジュリア・ロバーツ、「ルーム」で天才子役と絶賛されたジェイコブ・トレンブレイほか。監督は「美女と野獣」の脚本を手掛けたスティーヴン・チョボウスキー。
アメリカで大ヒットしたジェームズ・ダシュナーのティーン向け小説原作のサバイバルアクション「メイズ・ランナー」のシリーズ3作目にして完結編『メイズ・ランナー 最期の迷宮』(FOX)は、6位にランクイン。出演はディラン・オブライエン、カヤ・スコデラーリオ、キー・ホン・リーらシリーズ1作目からお馴染みのメンバー。監督も前2作に引き続きウェス・ボールが務めている。
既存作品では、7位の『名探偵コナン ゼロの執行人』(東宝)が累計興収82億円を突破し、歴代興収58位に。10位の『ピーターラビット』(ソニー)は、累計興収10億円を突破した。