今週の映画動員ランキングは『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』(ワーナー)が、土日2日間で動員14万4000人、興収1億9500万円をあげ、公開から3週目にして初の1位を獲得する快挙を成し遂げた。公開当初から、高校生グループなど洋画では集客が難しいとされている層を取り込むことに成功しており、「スティーヴン・キング作品ならではの上質なジュブナイル作品」との評判も後押しして、ホラー映画としては異例の腰の強い興行を展開している。累計興収は11億4400万円を突破している。
先週初登場1位でスタートを切った『HiGH&LOW THE MOVIE3/ FINAL MISSION』(松竹)は、土日2日間で動員11万人、興収1億4200万円をあげ2位に留まった。18日、19日には「大ヒット舞台挨拶」が行われ、全国の劇場でライブビューイングも開催された。
3位には「ゴジラ」シリーズ初の長編アニメーション映画『GODZILLA 怪獣惑星』(東宝映像事業部)が、土日2日間で動員7万1200人、興収1億300万円をあげて初登場。巨大怪獣に支配された2万年後の地球を舞台に、地球奪還を目指す人類とゴジラを頂点とする巨大怪獣たちの戦いを描く3部作の第1部。監督は、劇場版「名探偵コナン」やTVシリーズ「シドニアの騎士」の静野孔文と、「亜人」の瀬下寛之が務めている。声の出演は宮野真守、櫻井孝宏、花澤香菜ほか。
『泥棒役者』(ショウゲート)は、土日2日間で動員6万7000人、興収8900万円をあげて4位にランクイン。2006年に上演された舞台作品を西田征史監督自らが映画用にリライトしたオリジナルコメディ作品。期待度調査(興行通信社調べ)によると、女性20代の期待度が全体値を大きく上回っており、映画単独初主演を務める「関ジャニ∞」の丸山隆平ファンの関心が高いことがうかがえる。共演は市村正親、ユースケ・サンタマリア、石橋杏奈ほか。
『ローガン・ラッキー』(ソニー/ STAR CHANNEL MOVIES)は、9位のスタート。2013年以降映画から離れ、テレビ界で活躍していたスティーヴン・ソダ-バーグの映画監督復帰作となるクライム・エンターテイメント。出演はチャニング・テイタム、アダム・ドライバー、ライリー・キーオ、ダニエル・クレイグほか。
今週10位にランクインの『ミックス。』(東宝)は、累計興収12億円を突破した。