今もなお多くの人に愛される映画『ブルース・ブラザース』(80)で知られる、故ジョン・ベルーシの生涯を描いたドキュメンタリー映画『BELUSHI ベルーシ』が、12月17日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿シネマカリテ、アップリンク吉祥寺ほか全国順次公開となる。
アメリカ・イリノイ州で育った幼少期から、コメディアン、ミュージシャン、俳優として成功をおさめるも、人気絶頂の1982年に33歳という若さで亡くなるまで、破天荒だが憎めないキャラクターで人気を博し、アメリカン・コメディ界に革命を起こした天才ベルーシの嵐のように駆け抜けた人生を、愛ある目線で辿っていく。
本作で使用されるのは、輝かしい日々を振り返るアーカイヴ映像、関係者たちへのインタビュー、人生の貴重な瞬間を表現するアニメーション。さらに、高校時代からの恋人で、後に妻となるジュディスが製作に協力したことで使用が実現した、彼女の自宅の地下室に保管されていた、貴重な未公開音声テープと、ベルーシがジュディスに宛てた大量のラブレターや詩が物語を牽引していく。
この度公開された新場面写真は、本作の中で最も貴重と言える、妻ジュディスが所持していたプライベート写真やベルーシが彼女に宛てた手紙の一部を捉えたもの。
二人の初デートである「ホームカミング」(「ホームカミング」とは、アメリカのほとんどの高校で秋に行われる一大イベント。生徒たちがキングとクイーンを選出する)時の写真では高校生の二人が正装して並んでいる。校内で中心的人物だったベルーシは、この時に人気投票でキングに選ばれており、ジュディスは当時の彼について、「運動が出来て、頭が良く、音楽も出来て、面白い。まさに理想の人だった」と振り返っている。その後、ジュディスは恋人としてだけでなく仕事面でもサポートし、正式に婚姻届を出すのは約10年の交際を経てから。手紙には「You’re my wife. I’ll do what I can to keep you.(君は俺の妻だ。君を失わないために俺は努力する)」と綴っている。ジュディスが彼にとって大きな支えであったことがこの1枚からも分かるが、本編ではさらに二人の強い愛がうかがえる内容となっている。
役者を目指した頃から亡くなる直前まで彼を支え続けたジュディスだからこそ語れる、ベルーシの知られざる素顔。33年の短くも濃い生涯を過ごしたベルーシは華々しい成功や偉業の裏で何を感じていたのか。『ブルース・ブラザース』での陽気なベルーシしか知らない多くの人にジョン・ベルーシとはどんな人物だったのか、この機会に知っていただきたい。
当時、アメリカで誰もが大好きだった才能あるエンターテイナーの短くも強烈で儚い命の火。唯一の遺族公認ジョン・ベルーシ伝記映画を映画館で目撃して欲しい。ドキュメンタリー映画『BELUSHI ベルーシ』は12月17日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿シネマカリテ、アップリンク吉祥寺ほか全国順次公開。