みのミュージック×しんのすけ登壇!「ザ・スミスのアルバムのような映画なんだな」『ショップリフターズ・オブ・ザ・ワールド』公開記念トークイベント

みのミュージック×しんのすけ登壇!「ザ・スミスのアルバムのような映画なんだな」『ショップリフターズ・オブ・ザ・ワールド』公開記念トークイベント
提供:シネマクエスト

日時:11月24日(水)
場所:ブロードメディア試写室
登壇者:みのミュージック、しんのすけ

伝説のバンド“ザ・スミス”の名曲で彩る珠玉の青春音楽映画『ショップリフターズ・オブ・ザ・ワールド』が12/3(金)よりTOHOシネマズシャンテ・渋谷シネクイントほか全国ロードショーとなる。本作の公開を直前に控えた11月24日には月島のブロードウェイ試写室で試写会が行われ、上映後にYoutuber兼ミュージシャンみのミュージックと、映画感想TikTokerしんのすけによるトークイベントが開催された。

本作は、1980年代に痛烈な歌詞と独特の音楽性で、イギリスのミュージックシーンを席巻した伝説のバンド“ザ・スミス”の名曲の数々と、貴重なインタビュー映像を交えて描き出した青春音楽映画。映画上映後に登壇したみのミュージックは「80年代のアメリカの若者が、イギリスの音楽を聴いて共感しているという着想が面白いなと。実はザ・スミスってアメリカであまり売れてないんですよ。だからこういう話をイギリスの若者ではなく、アメリカの若者で描くというのが面白いなと思いましたね」と感想を述べた。

一方のしんのすけは、「(500)日のサマー」という映画の有名なシーンを通じて、ザ・スミスのことはなんとなく知っていたという。それは主人公のさえない男の子トムが、サマーという女の子とエレベーターに乗り合わせた時に、彼のヘッドホンからザ・スミスの「ゼア・イズ・ア・ライト」が漏れ聞こえると、隣にいたサマーから「わたしもザ・スミスが好き」と言われ、ドキッとするシーンだったが、「僕が最初に観た時は、自分が好きな音楽を彼女も好きだったからキュンとしたんだな、くらいで終わっていたんです。でもこの映画を観て初めて、ザ・スミスってちょっとマニアックというか、心に寄り添ってくれるような曲を歌っているんだなと。だから、ザ・スミスを聴いている人たちは、この曲を分かってくれる人たちは仲間だよねと思う。『(500)日のサマー』の主人公がサマーに一目ぼれするというのはそういうことかと、つながったんです。だからこの映画って、背景を知ると楽しいなと思うことがたくさんあったんですよね」とコメント。そこで、この映画のことをより深く知るために、みのミュージックに映画の背景について伺うことになった。

関係者やファンの間で長年語り継がれた“ザ・スミスファンのラジオ局ジャック事件”に着想を得て描かれた本作は、主人公が地元のヘビメタ専門のラジオ局に行って、ザ・スミスの曲をかけろとDJに銃を突きつけるという物語。そこでまずはザ・スミスとはどういうバンドだったのかという問いかけに、みのミュージックは「ザ・スミスが出てきたのはパンクムーブメントが落ちついた後なんですけど、イギリスの経済はずっと調子が悪かったんですよね。逆に80年代のアメリカはけっこう元気で、お金を持っている時期なんで、そこのずれがあるんですけど。そういうところで、アメリカにおけるザ・スミスのリスナーというのは少数で、仲間内で楽しんでいるような感覚があったと思うんです。でもイギリスではかなり売れていて。国民的バンドくらいの地位にいたんですよね。そうした国の経済状況だったり、若者の気持ちにずれがあって。イギリスの方では広くリーチするくらいメッセージが刺さっていたんですけど、逆にアメリカで、モヤモヤとして、鬱屈(うっくつ)しているような若者は、イギリスのようにみんなで共有するという感覚ができなかったんでしょうね」と解説。

さらにその後も、80年代にアメリカで人気を集めていたヘヴィメタルの位置づけや、ジャンルの違う音楽が好きなリスナー同士の対立構造など、映画を鑑賞した後だからこそ興味深い、映画の背景について次々と解説するみのミュージック。会場のお客さまも熱心に耳を傾けていた。

そして改めて「今回のこの映画がきっかけで、僕は今、ザ・スミスをめっちゃ聴いているんです」と笑ったしんのすけに対して、みのミュージックも「僕もそうなんですよ。スイッチが入っちゃいますよね」とその意見に共感している様子。さらにしんのすけが「この映画をきっかけにあらためてザ・スミスを聴くと、この映画の空気がザ・スミスそのものなんだということが分かったんですよ。1度目に映画を観た時は分からなかったんですけど、見終わってからアルバムを聴いてみて、それからもう一度観たら、監督が作りたかったザ・スミスの映画になっているんだなと感じて。山場があるようでないような。ザ・スミスのアルバムのような映画なんだなという感じましたね」と笑顔で付け加えた。

最終更新日
2021-11-26 09:00:59
提供
シネマクエスト(引用元

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