田恵輔監督×河村光庸プロデューサー×新井英樹氏 奇才達が『愛しのアイリーン』から『空白』までの軌跡を辿る「映画『空白』は今年の映画賞を席巻する!!」スターサンズ映画祭byプレチケ トークイベント

田恵輔監督×河村光庸プロデューサー×新井英樹氏 奇才達が『愛しのアイリーン』から『空白』までの軌跡を辿る「映画『空白』は今年の映画賞を席巻する!!」スターサンズ映画祭byプレチケ トークイベント
提供:シネマクエスト

日時:8月 30日(月)
場所:角川シネマ有楽町
登壇者:田恵輔(『愛しのアイリーン』『空白』監督)、河村光庸(プロデューサー)、新井英樹(『愛しのアイリーン』原作)

主演・古田新太、共演・松坂桃李の映画『空白』が9月23日(木・祝)に全国公開となる。本作は、第43回日本アカデミー賞三冠を獲得した『新聞記者』(19)、現実の祖父母殺人事件にインスパイアされた『MOTHER マザー』(20)、その他、『ヤクザと家族』(21)など、意欲的・挑戦的なテーマの作品を次々と生み出しているスターサンズ・河村光庸プロデューサーが企画、『ヒメアノ〜ル』(16)、『愛しのアイリーン』(18)、『BLUE/ブルー』(21)など衝撃とともにその才能を見せつけた田恵輔とタッグを組み、現代の「罪」と「偽り」、そして「赦し」を映し出すオリジナル脚本で挑むヒューマンサスペンスだ。物語は、中学生の万引き未遂から始まります。中学生の少女がスーパーで万引きしようとしたところを店長に見つかり、追いかけられた末に車に轢かれて死亡。娘のことなど無関心だった少女の父親は、せめて彼女の無実を証明しようと、店長を激しく追及するうちに、その姿も言動も恐るべきモンスターと化し、関係する人々全員を追い詰めていきます。そして、日本映画史に残るであろう感動のラストシーンは、田監督史上最高傑作との呼び声も。観る者の心臓をあわだてる悪夢のような父親・添田充に、劇団☆新感線の看板役者で、世界にただ一つの存在感を打ち立てた古田新太、7年ぶりの主演作に挑む。土下座しても泣いても決して許されず、人生を握りつぶされていくスーパーの店長・青柳直人に、『新聞記者』でアカデミー賞最優秀主演男優賞に輝いた松坂桃李。本作が初共演となる古田新太と松坂桃李の息もつかせない圧巻の競演が襲いかかってくる。この度、「映画『空白』公開記念 スターサンズ映画祭byプレチケ」が8月27日(金)より角川シネマ有楽町にて開催され、30日(月)には2018年に公開し大きな話題となった『愛しのアイリーン』が上映。上映前のトークイベントに『空白』でもメガホンをとった田恵輔監督、スターサンズ・河村光庸プロデューサー、「愛しのアイリーン」の原作者である新井英樹氏が登壇し、映画『愛しのアイリーン』から映画『空白』までの軌跡と制作エピソードについて語った。

8月27日からスタートした「スターサンズ映画祭」。3日目となる8月30日に上映された作品は、2018年に公開された『愛しのアイリーン』。今回、本作でメガホンをとった田恵輔監督、スターサンズ代表の河村光庸プロデューサー、原作・新井英樹氏がトークイベントに出席した。

新井氏の原作漫画『愛しのアイリーン』を最も影響を受けた漫画と公言してきた田監督は、「映画監督になる前からいつか映画化したいと夢のように語っていた作品です。映画監督になって、10年くらい色んなプロデューサーに言ってきたんですけど無視され続けてきましたが、唯一スターサンズさんだけが「これやろう!」と即答で言ってくれました。奇跡の出会いでした。」と語ると、新井氏も「30年以上漫画を描いてきて、この映像化だけは無いだろうと思っていました。まさか2人が実現してくれるとは思ってなかったので、嬉しいより先に大笑いしました。笑」と当時を振り返った。河村氏は「スターサンズ作品の中でもこの映画が好きだという人が多いのですが、私にとっても非常に思い出深く、自分がこれまで作った映画の中で一番印象的な作品。この映画は“無謀さ”みたいなものが画面からひしひしと出てくる。そういう所も楽しんで欲しいです。」と語った。

そしてイベントは、田監督とスターサンズが再びタッグを組んだ最新作『空白』の話へ。本作は『愛しのアイリーン』の撮影中から田監督が執筆したオリジナル脚本。

田監督は本作の脚本執筆について「『愛しのアイリーン』の映画化は夢のゴールでした。これを撮ったことで自分の中で一個卒業というかクリアした感じがしたので、そこから次のステージ、目標に行くため、自分の抱えている心の中の吐き出したいものはなんだろうと、自分を見つめる作業をやっているうちにこうなっていったんです。」と説明した。

また本作でも企画・製作・エグゼクティブプロデューサーを務める河村氏は「脚本を見た瞬間に今の日本社会に根強くある不寛容さを見事に描いていると思いました。なおかつそれが押し付けではなく同じ目線で誰にでも通じる、全ての人に訴えかける作品になっています。私たちは現代社会をどう切り取っていくかという思いが常にあって、そこにメッセージ性を込めています。こんなに現代を切り取った映画は無いと思います。」と語った。

本作の試写を鑑賞したという新井氏は「『愛しのアイリーン』をやっているときから田版『スリー・ビルボード』みたいな脚本があると聞いてました。観に行ったらこっちの予想を超える内容で、『空白』というタイトルの意味がおぼろげに見えてきた時にえらい感動が来て、すごいなと思いました。」と絶賛のコメントを送った。

また河村氏からは「非常に注目度が高いです。おそらく皆さんにみて頂いたら、自分自身に返ってくるものがものすごく強い映画です。私は今年の日本の映画賞を席巻するのではないかと確実に予測しています」と本作の完成度に自信を見せた。

最終更新日
2021-09-01 08:00:36
提供
シネマクエスト(引用元

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