日時: 7月3日(土)
場所: 渋谷HUMAXシネマ
登壇者:武田梨奈、濱 正悟、染谷俊之、頃安祐良監督
シリーズ累計会員数3,500万人を超える大人気恋愛ゲームアプリ「イケメンシリーズ」のスタッフが贈る初のオリジナルストーリーによる実写映画『ナポレオンと私』が7月2日(金)に公開を迎え、 翌7月3日(土)に東京・渋谷HUMAXシネマにて舞台挨拶が行われた。主人公の人生迷子中のOL・春子を演じた武田梨奈、ゲームの世界から現れる英雄ナポレオンを演じた濱 正悟、春子が憧れる先輩社員・岩田役の染谷俊之、頃安祐良監督が登壇し、撮影エピソードや互いの印象、さらには恋愛にまつわるトークを繰り広げた。
これまで、あまり演じたことのないタイプのラブコメ映画のヒロイン役について武田は「(春子は)どちらかというと受け身なので、急にナポレオンが飛び出してきたり、憧れの岩田先輩を追いかけたりという、新鮮なアクションを大切に演じられたらと思っていました」と振り返る。そんな武田が体現した春子について、ナポレオン役の濱も憧れの岩田先輩役の染谷も「武田さんが演じたヒロインはあざとさが全くなくて真っ直ぐな子で、応援したくなる存在でした!」と口を揃え称賛。役者として信頼関係のある、仲の良さを感じさせた。
濱は歴史に名を残す英雄・ナポレオンの役をオーディションで射止めたのだが、オーディションの選考に携わった制作スタッフによると、《濱さんの端正な顔立ちだけでなく、イケメンボイスも合格の決め手になった》という。そんな事実について武田から「自分ではどう思ってるの(笑)?」と聞かれ、染谷さんからも「興味あるね~(笑)」と煽られた濱さんは「まあ、嬉しかったですね。(自分でも)端正な顔立ちとイケメンボイスだなと思いました(笑)」と堂々のコメント! 染谷からさらに「学生時代はモテたの?」と畳みかけるようにイケメンであることについて言及されると、照れながらも「まあ、そこそこモテましたね」と余裕の受け答えで会場の女性ファンのハートを鷲掴みにした。
そんな濱について、染谷は「この映画が決まった時、ナポレオンはCGで作るのかと思ってたら、濱 正悟と聞いて…。どんなイケメンが来るんだって思ってたら、すっごいイケメンが来たので、さすが端正な顔立ちとイケボで選ばれた方だなぁ…と(笑)。現場ではほぼ役衣装で接していましたが『これはナポレオンだな』というすごい説得力でした!」と惜しみない称賛を贈っていた。
頃安監督は「僕自身、キラキラのラブコメを撮るのはほぼ初めてで、(観客が)何にキュンキュンくるのか? 何にグッとくるんだろう? と考えて、相談しながら作っていった」と述懐。特に、ナポレオンが春子の頭をポンポンするシーンについては「頭ポンポンが多すぎるので『何か別のないですか?』と濱くんとも相談した」と明かす。濱も「ポンポンにもいろいろあると思うので(笑)、現場で監督と(頭ポンポンを)し合ったり、いろいろやりました」と試行錯誤しながら撮影に臨んだと振り返る。実際に濱にポンポンされた武田は「手が大きいので、子どもに返ったような気持ちで…『いいのかな?』ってなんだか不思議な気持ちでした」と笑顔で語っていた。
ちなみに、武田は染谷の印象について尋ねられると、この日の別の舞台挨拶の前のメイクの最中に、染谷がずっと「ムーミン」を見ていたことを暴露し「かわいいなって思ったんですが、(撮影中に)『どんな映画が好きなんですか?』と聞いたら、なかなかコアな、グロいB級の映画が大好きだったり、意外な一面があるんだなと思いました」とその“多面性”を明かしたが、染谷は「『ムーミン』は俺じゃなくて、メイクさんが見てたんです(笑)!」と釈明する姿に会場から笑いが起きる一幕もあった。
また、映画にちなんで「理想の恋愛」について尋ねると、武田は「理想のデートはお墓参りデート」といきなりぶっ飛んだ答えが…。武田は「(デートで相手に連れられて)向かった先がお墓参りで『何でここに?』と聞いた時に『ご先祖様に紹介したかったから』と言われたら、(相手を)信用できるなと思います。いきなり親御さんに紹介されたら緊張しますけど、ご先祖様に紹介だったら素敵だなと思う」と独自の理論を展開する。
一方、染谷は「理想のタイプは、木の上で本を読んでいる女の子なんですが、なかなか都内にいない…」と悩み(?)を吐露。「(木の上は)あきらめて、木の下のベンチでもいいです。木の上にのぼるという強い意志、不思議な感じに惹かれてしまいます」と武田に負けず劣らず、個性的な理想の恋愛を明かす。
濱は「山に登るのが好きなので、一緒に登ってくれたらいいですね。アウトドアな方のほうが一緒にいて楽しいので、山に登ってくださる方を募集しています!」と語ったが、これに武田がなぜか「服は本格的(=山登り用)がいい? それとも女の子らしいのがいい?」と質問。濱が「全然、普通で。僕も(普段の)私服で行きますもん」と答えると、さらに「もしヒールで来られたらどうします?」と食い気味に質問を重ねる! 染谷からは「そんな女、やめた方がいい! 続かないから!」とツッコミが入るなど、なぜかトークは恋愛相談の様相を呈していく…。
続いて、映画にちなんで「人生を変えた(人や作品との)出会いは?」という質問では、染谷は、この仕事を始めたばかりの頃、オーディションに落ち続けていたことを明かし「会場で緊張して何もできない自分がいたんですが、事務所の先輩が『(オーディションに)受かった後の、顔合わせくらいの気持ちで受けてみたら?』と言ってくださって、その先輩との出会いは大きかったと思います」と述懐。濱は「中学のバスケ部の顧問の先生が、ギリギリ…“身体で教える”タイプの先生だったんですが(笑)、親以外で初めて自分に向き合ってくれた大人だったと思います」と忘れられない出会いを明かした。
武田は、初主演映画『ハイキック・ガール!』との出会いについて触れ「オーディションに300回くらい落ちた先で受けたオーディションで『空手もできるし、顔をけられることもできます』と言って受かった作品で、自分にしかできないことを見つけてくれた作品。これがあるから、いまの私がある」と熱く語ってくれた。最後に主演の武田は本作について「この映画を通じて、好きになれる存在ってすごく大切だなと感じました。みなさんも、近くにある好きなものを大切に、何より自分を大切に生きてほしいし、この映画を観て『明日、また頑張ろう』という気持ちになっていただけていたら嬉しいです」と語り、温かい拍手に包まれて舞台挨拶は幕を閉じた。