日時:11月27日(金)
場所:TOHOシネマズ 六本木ヒルズ
登壇者:白濱亜嵐(EXILE/GENERATIONS)、平祐奈、優希美青、白洲迅、奥田瑛二、三木康一郎監督 (敬称略)
EXILE/GENERATIONSの白濱亜嵐と、平祐奈がW主演する映画『10万分の1』が、11月27日公開を迎え、白濱、平、優希美青、白洲迅、奥田瑛二、三木康一郎監督が登壇し初日舞台挨拶が行われた。
原作は『「彼」first love』、『僕達は知ってしまった』など数々のヒット作を生み出したピュアラブの名手・宮坂香帆の『10万分の1』。小学館『Cheese! 』で連載がスタートし、2016年1月単行本が発売。「この漫画がすごい!WEB」で紹介されると一気に火がつき、「今一番泣ける漫画」とSNSで口コミが広がり、120万部突破の大ヒットを記録。本当に大切なものは何かが見え始めたこの時代に、人と人のつながりの素晴らしさを描き、どんな逆境にも立ち向かう力をくれる感動の純愛ラブストーリー。先日行われたTikTok生配信イベントや大ヒット祈願イベントでもおなじみのメンバーとなった白濱・平・優希・白洲の同世代キャストたちに加え、本作のイベントには初の登壇となる奥田も交えて、初日を迎えた喜びを語り合った。
大きな拍手に包まれる中順に登壇したキャストと三木監督は順番に挨拶。白濱は「この映画の撮影をしたのが2年くらい前なので、ついに公開できたなという気持ちと皆さんの顔を見ながら舞台挨拶ができて嬉しく思います」と述べ、平も「公開ができるのかなと、色んな心配がありましたが、無事に初日を迎えられて嬉しく思います」と喜びを語り合った。
白濱は今回演じた蓮について「終始莉乃のことを大切に思っているキャラクターなので、優しい表情や温かい目で莉乃のことを見ているということは意識しましたね」と話し、ALSという難病をわずらう高校生・莉乃を演じた平も「このALSという病気と向き合っている方がたくさんいらっしゃるので、まずALSという病気を知ってもらうきっかけになれたらと思っていました。ALSと莉乃と向き合うことを毎日考えながら過ごしていました」と演じるうえで気を付けたポイントを明かした。
優希と白洲もそれぞれが演じる上で大切にしたことを語る。優希は「蓮に負けないくらい莉乃のことを支えなきゃと思っていて、(演じた千紘は)莉乃にとってお姉ちゃん的存在だったので、見守りながらやらせていただきました」と話、白洲も「大切な人がALSという難病になってしまうのは本人もショックだと思うんですけど、周りの人もショックで傷を負う出来事だと思ったので、(演じた)祥からみた親友である蓮が想っている莉乃、祥の彼女である千紘をどのように支えていくか意識しました」とコメント。三木監督も「病気一辺倒になっても皆さん楽しめないのかなって思いながらも、(ALSをわずらった)こういう人たちのことを伝えたかったので、バランスを気にしながら作りました」と本作を制作する上での思いを吐露した。
奥田は白濱、平、優希、白洲との撮影現場について「(それぞれが)それぞれの役になっていましたから、映画が持っているテーマを自分のものにして参加した優秀な俳優陣ということになると思います!」と太鼓判を押すと、ベテラン俳優からの一言に4人は照れ笑い。撮影前の監督とのエピソードの話になると白濱は「衣装合わせで初めて会った時に、『幸せな話と不幸せな話、どっちが聞きたい?』と言われました(笑)」と衝撃を受けたことを告白。
少女漫画が原作となっている本作。奥田は「まず題名を見て「10万分の1」、格好いい題だなと思いましたが、父母が亡くなっててALSになる孫と2人暮らしということを知って、私も孫が2人いるものですから、それがオーバーラップしちゃって、台本も読んで参加するべきだと。」とオファーを受けた際を振り返る。そんな奥田との共演について白濱は「奥田さんのことは大好きですし、尊敬もしているので、また共演できると知って喜びました。映画の中で好きなシーンがあって、奥田さんと平さんが黙って2人でオムライスを食べるシーンが感動して泣きました」と明かす。
劇中の孫の莉乃が彼氏の蓮を家に連れてくるシーンに絡めて、実際に白濱を孫の彼氏として紹介されたらどう思うか聞かれた奥田は「こいつが孫の彼氏かよ、孫と付き合わせるか!って(映画の中では)思うんだけど、それが溶けていったんですよ」と、交際OKを宣言され、喜んだ様子を見せた白濱。
最後に白濱は「明日自分が、自分の大切な人が(ALSに)なるかもしれないって考えると怖いことだと思うんですけど、蓮と莉乃はそれを引け目だと思わずに1歩1歩前に進んでいくので、僕自身勇気をもらいました。2人の恋愛を軸に描いていますが、ALSという病気が映画を見た方の記憶に残ると嬉しいです。」と挨拶。
続いて平も「ALSという難病が10万分の1の確率で起こるお話ですが、人と人の出会いや関係も10万分の1の確立と同じくらい大切なものだと最近思っています。身の周りにいる方を大切にしてもらえるような、皆さんの記憶や心に残るような映画になっていたら嬉しいです」と締めると、言い残したことがあるという白濱。白濱が所属するGENERATIONSのメンバーがそれぞれ本作のキャッチコピーを考えたようで「一番良かったのが号泣していた小森の考えたキャッチコピーで、“キュンとぴえんが入りまざる 人との距離がある今だからこそ、誰かのためを思って”..みたいな感じです(笑)」と大事な部分を忘れてしまい記憶をたどりながら発表した白濱。それを聞いた三木監督は「ぴえんってなんですか!?」と白濱に質問。「(泣いた顔の)絵文字があるんですよ!」と恥ずかしながらも実演してみせた白濱。イベントは盛況のまま幕を閉じた。