原作誕生から今年で75周年を迎え、全世界で人気を博す「きかんしゃトーマス」。前作「Go!Go!地球まるごとアドベンチャー」及び2019年4月より放映中のTVシリーズより、国連とのコラボで持続可能な開発目標(SDGs)にちなんだテーマがエピソードに盛り込まれるなど、大切なメッセージを子どもたちに伝えてきた「きかんしゃトーマス」シリーズだが、待望の劇場版最新作『映画 きかんしゃトーマス チャオ!とんでうたってディスカバリー!!』が大ヒット公開中となっている。
ソドー島はトラブル続きで、トーマスたち蒸気機関車は大忙し!そんな時、港で事故が発生!!ティドマス機関庫の蒸気機関車たちは、スチーム・チームを結成してピンチを切り抜ける。そのあと、イタリアで仕事をすることになったトーマスは、「消えた機関車」の伝説に興味津々。迷い込んだ鉱山で出会ったのは…!?前作「Go!Go!地球まるごとアドベンチャー」から、ソドー島以外にも様々な国を訪れ、知らない文化や歴史に触れながら成長を続けているトーマス。大冒険に出発する機関車たちの物語に期待だ!
この度、本作の公開を記念した<リモート舞台挨拶>が行われ、ゲスト声優を務めたお笑いコンビ・麒麟の田村裕、川島明、トーマスが登壇した!全国53館の劇場に舞台挨拶の模様がライブ配信で届けられる本イベント。まずは各劇場で舞台挨拶を観ている子どもたちに向け、麒麟が笑顔で挨拶をするとイベントがスタートした。
公開延期を経て、遂に昨日公開を迎えた本作。今の心境について問われると、「ようやく公開を迎えられて本当に嬉しいです。絶対に舞台挨拶もやりたいなと思っていたので、こうやってみなさんにもご挨拶が出来て本当によかったです」と感慨深い様子で語っていた川島。一方で田村は、本作の出演について周囲にたくさん自慢していたそうで、「公開が延期になってしまっていたので、嘘つき呼ばわりされたり、遂に頭がおかしくなったのかと心配され始めていたんですが(笑)無事に公開を迎えられてホッとしました」とジョークを交えながら振り返っていた。
麒麟のふたりが演じているのは、新キャラクターとして登場するロレンツォとベッペ。歌が大好きな古い機関車ロレンツォを川島が、ロレンツォの歌のパートナーで客車のベッペを田村がそれぞれ演じている。ロレンツォ役を務めた川島は、「ナレーションの仕事は多かったんですが、声優として名前のある役を頂いたのは今回が初めてで。一週間のど飴しか食べずに、本番で一番良い声が出るように気合を入れましたね」と当時を振り返る。さらに、「イタリアのキザな機関車という役どころなので朗々と歌い上げて欲しいという演出もあって。しかも劇中ではほとんど歌っているんですよ。それもポップな歌じゃなくてがっつりミュージカルな曲調で」と既にWEB上でも公開され話題の<歌唱シーン>での苦労を語り、歌の一部を実際に披露してみせる一幕も!
隣の田村も「確かにギリギリの声を出してるな(笑)」と苦労を察しつつも、「凄すぎて見惚れますよね。映画館にいる人は、きっともう一回見たくなってしまうと思います。川島君とは思えない想像を超えたクオリティなので、ぜひ楽しんでいただきたいですね!」とその美声を大絶賛!そんな田村演じるベッペも歌唱シーンが登場するそうで、「僕は歌が苦手なので、歌うシーンがあると分かった瞬間、『最悪僕じゃなくても大丈夫か?』とすぐ確認しましたね(笑)」と当時を振り返り、会場の笑いを誘う場面も。「いざ現場に行って高音のシーンにチャレンジしたら、『もっと高い声出ますよ!』と言われて。トライしていくうちに今まで出したことのない高い声を出すことができたんですよ!完成した本編を観たら奇跡的に川島君演じるロレンツォとも声がハモっていて。トーマスのおかげで、二人ともひと皮むけた気がしますね」と振り返り、自信をのぞかせていた。
さらにイベントでは、今回登壇予定だったものの体調不良により欠席となった、女の子機関車のジーナを演じた山口もえからからのコメントが読み上げられる場面も。「昨日から公開になり、やっと皆さまに観ていただける日がきました。私もこの日をすごく心待ちにしておりました。皆さまにとっても、家族で観た思い出の作品となればいいなと思っております」メッセージが紹介されると、「山口さん、本当に舞台挨拶を楽しみにされていたんですよ」と語る川島。仕事で顔を合わせるたびに本作について話していたそうで、「体調不良ということで、個別にもご連絡をくださいまして。僕と話しているうちにまた行きたくなってしまったみたいで、『どうにかなりませんか?』と若手芸人みたいな相談をうけました(笑)」と様子を語ると会場から笑い声が沸き起こる場面も!「今は体調も回復されて、元気にされているみたいですね。映画の中でも大活躍しておりますので」(川島)、「(山口が演じる女の子機関車)ジーナは、怒っているのに優しさがこぼれている感じが凄く良いんですよね。声が優しいので、母性を感じて。息子に語り掛けているような愛情があふれていて、とても素敵なキャラクターになっています」(田村)と、それぞれ山口の分までPRしていた。
そしてイベント終盤では、今年で原作誕生から75周年を迎える「きかんしゃトーマス」をお祝いすべく、くす玉が登場!トーマスの「75周年、ありがとう~!」という掛け声と共に、麒麟のふたりがくす玉を割って、トーマスと一緒に“アニバーサリーイヤー”をお祝いした。
さらにMCから今年でコンビ結成から21周年目を迎えた麒麟の二人に向け、コンビが長続きする秘訣について問われると、コンビについて「家族でも恋人でもない特殊な関係ですね」と説明する川島。「どこかで相方を尊重することでしょうか。どこ行くにもずっと一緒なので、些細なことで腹立ったりしてしまうんですよね。田村が白米食べてるだけで腹立つときもあるんですよ(笑)」と語る言葉に、笑いながらも深く頷き同意する田村。一方で田村は「お互い結婚して色んなこともあるけれど、コンビで一回味わっていることばかりなので、なんとかなってくるんですよね。離婚していないのは川島君のおかげです(笑)」と語り、ふたりの軽快なトークに時折会場から笑い声が漏れる場面も見られた。
最後に75周年をお祝いする装飾があしらわれた看板を片手にマスコミ向けのフォトセッションが行われ、「過去の作品もとんでもなく素晴らしい作品ばかりなのですが、今回も負けていないです。ぜひ心の中で、一緒に歌ったり踊ったりして欲しいですね!僕等の出番は後半のほうなのですが、ぜひトーマスやロレンツォ、ベッペたちのドタバタ劇を最後まで楽しんでほしいです」(川島)、「トーマスに登場するキャラクターはみんな人間味が溢れていてとても素敵で、いろんな発見があると思います。ぜひお子さんの“映画デビュー”を飾って貰えたら嬉しいです!」(田村)とファンに向け一言ずつメッセージを送り、イベントを後にした。