2014 年より「good!アフタヌーン」(講談社)で連載された珈琲原作の人気漫画『のぼる小寺(こてら)さん』が満を持して実写化決定!『ロボコン』(2003)、『ホームレス中学生』(2008)、『武士道シックスティーン』(2010)など青春映画で高い評価を得る古厩智之監督と、実写映画としては約 5 年ぶりとなる、映画『けいおん!』(2011)、映画『聲の形』(2016)、映画『若おかみは小学生!』(2018)など数々のヒット作を手掛ける脚本家・吉田玲子。若者のリアルを爽やかに描く青春映画の名手が初タッグを組み、心温まる青春映画を作り上げた。映画『のぼる小寺さん』(ビターズ・エンド配給)が 7 月 3 日(金)より全国公開される。本作の公開直前イベントが 6 月 15 日(月)、都内のクライミングジム「Rec’s代々木」にて開催。本作で映画初主演を飾った工藤遥(20)、共演の伊藤健太郎(22)、古厩智之監督(51)が来場し、工藤は報道陣の前で実際にボルダリングのデモンストレーションを披露した。
スポーティなスタイルで登場した工藤は「こういう形でイベントをする日が来るとは思っていなかったのでびっくりしています」と語りつつも、会場を見渡し「これだけのクライミングウォールを見ると登りたくなりますね!」とニヤリ。一方、伊藤が演じた近藤は卓球部に所属し、工藤演じる小寺を見守り続ける役どころ。伊藤にとっても「こんなに卓球をガッツリやったのは初めて」とのことだが「やるまではちょっと舐めてました(苦笑)。僕はずっとバスケをやっていたんですが、(卓球をやってみて)その頃よりも汗をかいてました。スマッシュが決まった時はめちゃくちゃ気持ちよくて、爽快感を感じました」と笑顔で振り返った。
トレーニングのみならず、実際の撮影でもスポーツのシーンはかなりハードだったそう。工藤は伊藤の卓球のシーンを横で見ていた時をふり返り「全然カットが掛からなそうで、あまりに掛からないので監督をキョロキョロと見始めたくらい、長かった!」と暴露!
古厩監督は「2 人とも、いい顔をするんですよ。健太郎くんはめちゃくちゃ運動神経がよくて『もっと見たいな』と思った(笑)」と釈明。カットを掛けた瞬間に思わず伊藤の口からは叫びが漏れたとか。もちろん、工藤のボルダリングのシーンもかなりハードだったようで、古厩監督は「本当はそんなに(何本も)本数は行けないんだけど、もう 1 回やったらもっとよくなると思っちゃって」と笑顔でふり返るが、工藤は「監督が『まだいけるでしょ?』ってテンションで『いける?』と聞いてくるので、私も負けず嫌いなので『いけます!』と言ってました(笑)」と明かした。
劇中の小寺さんと近藤の、なかなか近づかない“ソーシャル・ディスタンス”ばりの距離感も見どころだが、工藤は「実は伊藤さんと一緒にお芝居をさせてもらうことが少なくて、『やっとしゃべったな』というのが多くて、最後の最後まで顔をちゃんと顔を見てなかった(笑)」と明かし、伊藤も「『好き』って言うのが全てではないのが素敵だと思います」とこの映画特有の青春のキュンキュンモードをアピールした。そして、いよいよ工藤はこの日のメインイベントであるボルダリングのデモンストレーションを披露! 撮影以来、約 1 年ぶりのボルダリング挑戦となった工藤だが、苦もなくあっという間にウォールを登りきり、壁にぶら下がったまま、カメラにポーズをとる余裕も見せた。本人は「ひさしぶりに登って、あの頃より登れなくなってるの感じました」と苦笑を見せたが、伊藤は「ぜんぜん!」と驚いた様子で、古厩監督も「ちゃんと飛べてた」と称賛を送っていた。
最後に工藤は「スポーツのシーンももちろんですが高校生たちの青春がぎゅっと詰まった甘酸っぱい作品になっています。近藤と小寺さんの距離感、関係性にキュンとしつつ、楽しんでいただけたら」と呼びかけ、イベントは幕を閉じた。『のぼる小寺さん』は 7 月 3 日(金)より新宿バルト 9、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国ロードショー。