日時:11月29日(金)18:30~19:00
登壇:杉野遥亮/福原遥/江野沢愛美/朝倉加葉子監督
場所:TOHOシネマズ日比谷 スクリーン12
漫画アプリ「マンガボックス」で連載されるやいなや話題を呼び、閲覧数1位を独走した人気漫画「穴殺人」を映画化した『羊とオオカミの恋と殺人』の初日舞台挨拶が11月29日(金)、東京・日比谷のTOHOシネマズ日比谷にて開催され、W主演を務める杉野遥亮と福原遥をはじめ、共演の江野沢愛美、朝倉加葉子監督が舞台挨拶に登壇。トークでは映画のキャッチコピーにちなんで「信じられないでしょうが、私、○○なんです」と自身の意外な一面を告白し、会場をわかせた。
歓声に迎えられた杉野さんは「この『羊とオオカミの恋と殺人』を選んでくれてありがとうございます」と満員の客席に一礼。福原さんとは2度目の共演になったが「お互いに人見知りはしましたけど…(苦笑)、2回目なので信頼感がありました。ふと涙を流すシーンとかでも、遥ちゃんの目を見て芝居していれば正解というか、確固たる何かが生まれてくると思えました。前回の共演から自分が成長した部分も少なからずあると思いますが、(少し時間を経て再び共演したことで)1年越しにそれを間近で感じられたのは、すごく自分にとっても大きなことだった気がしています」と福原さんへの絶大な信頼を口にする。
そんな杉野さんに対し、福原さんも「支えてもらっていたという安心感がありました」とニッコリ。福原さんが演じた宮市は、一見、清楚な女性に見えて実は殺人鬼という一風変わった役柄だったが「私自身、いままでやったことない役をやってみたいとずっと思っていて、殺人鬼とか理解できない役をやってみたいと思っていたので、お話をいただいた時は嬉しかったです」とこれまでにない役柄を楽しんだ様子。劇中、激しいアクションも披露しているが「3か月くらい練習しました」と明かし「最初に監督に『きれいに舞うように美しく殺してほしい』と言われて、コンテンポラリーダンスのようなアクションで、殺される方と息を合わせるのが難しかったです」」と新たな挑戦をふり返った。
江野沢さんは、自身が演じた女子大生の春子について自身とは「似てないです」と明かす。江野沢さんは「どちらかというと考え方がメンズっぽいと言われるので、キャピキャピした感じはないし、せっかちで白黒ハッキリしたくなるタイプ」とのことで、演じる上で「キャピキャピした大学生をイメージして、声のトーンを上げたりして難しかったです」と振り返っていた。
またモデル時代からの長い付き合いである福原さんとの共演となったが、“女優・福原遥”について尋ねると「普段はこういうかわいらしい感じですが、お芝居に入って宮市さんになったときは目の鋭い感じが伝わってきました。殺人鬼でした(笑)!」と絶賛していた。
この日は映画のキャッチコピー「信じられないでしょうが、これはラブコメです」にちなんで、登壇陣が「信じられないでしょうが、私は○○です」と自身の意外な一面を告白! 杉野さんは「僕、こう見えてガサツなんです。結構、ズボラなところがあって、お風呂から上がってパンツも履かずにウロウロしたり、部屋に帰ってもコートをかけずにそこらへんに置いたりとか、そういうところがあります」と明かしたが、江野沢さんから「モデルだったのに服、そのままなの?」とツッコミが飛ぶ。これに対し「洗濯はちゃんとします!」と洗濯はしっかりとしているとアピールし、会場は笑いに包まれていた。
福原さんは「私はこう見えて、足が速いんです」と告白。江野沢さんは「ウソ?」と驚いた様子で、杉野さんも「手足を一緒に出してスキップしそうなのに…」と福原さんの意外な一面に驚いた様子だった。
そして、江野沢さんは「信じられないかどうかはわかりませんが、私、大食いです」とこちらも意外な告白。「モデルって食べないでしょ? 草ばっかり食べてるんでしょ? と言われますが、ステーキ屋さんで450グラムくらい食べるし、ごはんも大盛りです」と明かし「450グラムくらい、普通だと思ってました」と飄々と語り、共演陣を驚かせていた。
最後に朝倉監督は、殺人鬼が登場し、死体や血しぶきのシーンが出てくる本作のような映画を撮っていながら「私、18歳くらいまでホラー映画とか怖いテレビや漫画が全然見れなくて…」と明かすと、杉野さんからは「一番意外!」という驚きの声が上がり、福原さんらからも「(18歳の時に)何があったんですか…?」という声も…。「映画好きで『ホラーも見てみたい』という欲が勝って見てみたら面白くてハマってしまった」とのことで、本作に関しても「(血しぶきやホラーが)苦手という方も、楽しんで見ていただけるところがあるんじゃないかと思います」とアピールしていた。
締めの挨拶で杉野さんは、マネージャーから聞いたある映画監督の言葉として「表現することで過去を変えることはできないけど、未来を変えることはできるかもしれない」という言葉を紹介。「それは素敵なことで、僕らの作品が残ることで、誰かの記憶に刻まれたりするかもしれないし、僕たちも少なからず未来を変えているんだと思えました。今日、最後まで映画を見ていただいて、ひとりひとりの心に残ってくれたら本望です」と語り、福原さんは「映画の中のセリフで『宮市さんのことがまるっと好きです!』というのがありますが、みなさんにもこの映画をまるっと好きになってもらえたら嬉しいです!」と呼びかけ、盛況の中で舞台挨拶は幕を閉じた。
『羊とオオカミの恋と殺人』は大ヒット公開中。