日時:11月16日(土)
場所: 新宿バルト 9 Scr9
登壇者:玉城ティナ、橋本マナミ、楽駆、森七菜、仁村紗和、大場美奈、藤田富、白石晃士監督
伝説的人気テレビアニメとして 2005年より放映されて以降、コミック(「なかよし」で連載)をはじめ、テレビドラマ、ライトノベル、ゲーム、舞台、そして、遊技機など幅広く展開され、確固たる人気を博してきた「地獄少女」が満を持して実写映画化。11 月 15 日(金)に初日を迎え、全国公開中。誰もが胸に秘める憎悪や嫉妬など負の感情を【復讐の呪い】として描くことで、「怖いけれど、覗いてみたい」──視聴者のそんな恐怖と好奇をグサリと刺し貫いて魅了し、一大カルチャー・ムーブメントへと発展したあの伝説の『地獄少女』。本作は、原作の妖しく危険な世界観が融合し、美しくも最凶の因果応報【地獄送り】ダークファンタジー。この度は、11月16日(土)に本作の公開を記念して、舞台挨拶を実施し、主演を務めた玉城ティナをはじめ、橋本マナミ、楽駆、森七菜、仁村紗和、大場美奈(SKE48)、藤田富、そして白石晃士監督が一堂に会した。
玉城の「こんにちは。皆さん、映画を観たばかりで、(私を)どういう気持ちで見ているか不安ですけど、今日は短い間ですが、最後まで楽しんでください」いう挨拶でスタートした舞台登壇。公開を迎えた気持ちを聞かれた玉城は、「ほっとしました。…(昨日から)SNS などでも感想をいただき、それぞれ受けとられる方次第で全然感覚が変わる映画だなと、あらためて感じています。」と答え、さらに「今回、(役柄が)人間ではないのですが、思い返したら以前、宇宙人もやっていました。宇宙と地獄はやったので(笑)もし、ほかに何かあったら宜しくお願いします(笑)」と会場の笑いを誘った。橋本は「初めての妖怪役でした。元々アニメが人気で、『骨女は誰がやるの?』と SNS で囁かれていて、(私が演じることに)賛否あったようですが(笑)、公開して1日経ちますけど、まだ批判は届いていないので、良かったなと思っています(笑)」と、不安混じりで公開を迎えた気持ちを吐露した。それに対し「私もエゴサーチしまくってますが、再現度については好評です」と監督。
楽駆は「一目連の再現度が高いというツイートは、 まだ僕の耳には入ってきていないです(笑)」と控えめに答え、玉城が「何でそんなこと言うのー(笑)」と突っ込む場面も。森は、「妖怪の方も多い中、私が一番普通で、平凡な女子高生だったので、皆さんに共感してもらえる役でありたいと演じました」と笑顔で答えた。仁村は「パンチの効いた役だったので、観た皆さんに嫌われてないですかね。美保を殴るシーンでは精神的にきつかったです…」と撮影現場での辛い思いを回想、同じ現場を共にした森も「めっちゃ、きつかったです…(笑)」と共感し、撮影後は二人で抱擁し健闘を称え合ったね、とうなづきあった。大場は「アイドルのキラキラした部分は一瞬でしかなかったので、すべての芝居が初めての体験というか、想像してもきっと分からないだろうなという境地でしたので、そこは自然に演じてて出てくる感情に身を任せるしかなかったかな」と役柄の難しさを振り返った。「純度を上げろ!」など印象的なセリフの多い役柄だった藤田は「純度を上げていただいて、より沢山の皆さんに観ていただけたらと(笑)」と会場を沸かせた。
監督が「玉城さんが作り上げたキャラクター像がドンピシャだったので、演技の内容については何も言わなかったと思います」と玉城の成長を 絶賛すると、「言われな過ぎて、不安でした(笑)」と笑顔で答える玉城。続いての、ここだから話せる撮影中の秘話を披露するコーナーで玉城は、「撮影中一回も瞬きをしていないんです。目が段々乾いてきて、コンタクトなので、どんどん視点が合わなくなってきて…もや~っとした世界の中でセリフを言っていて、ちゃんと決められているか心配でした(笑)」と披露。橋本は「実は、三藁は歌唱シーンを撮っていて、麿さんがすごいいい声で歌っていて、すごい気合を入れられていたんですけど、本編見たら全カットで(笑)…麿さんきっとショックなんだろうなと思って…」さらに、「実は、濃厚なキスシーンも撮影したんですけど、それもカットでした(笑)」と衝撃告白。その怨み節に、監督は「是非、DVD の特典映像で(笑)」と会場を盛り上げた。楽駆は「栃木で撮影中、歩く玉城を見て『閻魔あいだ!』と(衝撃を受けた)」ことを告白。
森の「魔鬼が倒れていなくなるシーンで、バンドメンバーが魔鬼を探す時に『純度は?』って呼んでいて、魔鬼は、影で〈純度〉ってあだ名が付けられてたようです」と笑いを堪えながらの報告に、登壇メンバーも会場も爆笑。地獄通信にアクセスして地獄に落ちるシーンについて、大場は「(PC)画面から襲ってくる手は、CG ではなく本物の手で、7 人くらいの人が、二の腕まで特殊メイクをして(私に向かって)手を伸ばしていました。その手役の皆さんと一番密に接しました(笑)」会場を驚かせた。最後に主演の玉城は「無事初日を迎えて、舞台挨拶をすることができて嬉しく思います。『地獄少女』で描かれている怨みは、きっと何千年も繰り返される人間の普遍的な気持ちで、、それを地獄少女がみつめ続けているんだと思うと、不思議な気持ちになったり、観た後にすごく考えさせられる作品になったな、と思います。実写化としてもすごく特異な存在の作品になっていて、自信を持って皆さんにお届けしたいなと思っております」と締め、舞台挨拶は幕を閉じた。