劇団ひとり&新川優愛アカデミー賞確実視の『ジョーカー』に“独自の賞”を命名!

劇団ひとり&新川優愛アカデミー賞確実視の『ジョーカー』に“独自の賞”を命名!
提供:シネマクエスト

孤独だが心優しかった男が悪のカリスマに変貌していく衝撃のドラマを、アカデミー賞常連の実力派スタッフ・キャストで描くサスペンス・エンターテイメント『ジョーカー』が 10 月 4 日(金)に日米同日公開となる。第 76 回ヴェネツィア国際映画祭コンペティション部門に正式出品され、今年一番の拍手喝采とブラボーの嵐と共に 8 分間のスタンディング・オベーションが巻き起こり、最高賞となる金獅子賞を受賞した。この度、そんな本作の公開を記念し、公開直前イベントを実施。本作の主人公であるアーサーが夢に抱く“コメディアン”でありながら、さらには映画化された「陰日向に咲く」で小説家としても高い評価を受け、自著「青天の霹靂」の映画化に際しては監督を、またドラマ「べしゃり暮らし」の演出を手掛けるなどマルチな才能を発揮し、なにより“ジョーカーの熱烈なファン”である劇団ひとり、女優、タレントと幅広く活躍し“映画好き”としても知られる新川優愛、アメコミ映画系のコラムを多数執筆し、“東京コミコンのスーパーバイザー”も務めるアメコミ映画ライターの杉山すぴ豊が登壇し、映画史を塗り替える『ジョーカー』の魅力を語りつくした。

本作を鑑賞したばかりの観客を前に「メチャクチャ面白かった。生々しくて、途中、実話を基にしているのでは?ジョーカーってどこかにいるんじゃないか?ってのめり込んでしまいました。あまりにも面白かったから事前に観たのに、今日、皆さんともう1回観せてもらいました。恐らく、もう1回観ると思います。細かいことに気づくんですよ」と劇団ひとりが、早くも魅力を熱く語ると、新川も「いろんな感情が湧いてきて、観た後に言葉が出なくなりました。フィクションだとわかっていても、社会を映しているとと感じました」と感想を語った。さらに杉山も「ジョーカーは人間の心を狂わせるキャラクター。自分の正義を持って観ないと取り込まれそうになってしまうくらい魅力的でした」とアメコミ映画のジャンルを超えたドラマ性の高い作品であると絶賛した。

これまでにも、ジャック・ニコルソン(『バットマン』)、ヒース・レジャー(『ダークナイト』)、ジャレッド・レト(『スーサイド・スクワッド』)など様々な名優たちがこの悪のカリスマを演じてきたが、「これまでのジョーカーのイメージは、イカれた野郎だと思いますが、そこになるまでには、母親想いで、子供好きで、人を笑わせることも好きなアーサーなので観ているとジョーカーに同情してしまいました」と劇団ひとりは本作の鑑賞前後でイメージが一変したという。新川も劇団ひとりの意見に同意し「ジョーカーになってしまってから、やってしまうことは、大賛成はできないが、それまでの経緯を知ると、アーサーも人間なんだなと思いました」と女性でも観れる人間ドラマの魅力を語った。

もっと本作の魅力を知りたいと意気込む劇団ひとりと新川からの質問に監督のトッド・フィリップスとアーサー=ジョーカーを演じたホアキン・フェニックスがに答えたインタビュー映像が上映されると二人だけでなく会場のファンも食い入る様に映像に注目した。劇団ひとりからの「ホアキン・フェニックスが演じたジョーカーが背中で語る演技が、印象的でした」という質問に監督が「ベンチのシーンは計画していたわけではなかった。ホアキンが演技を始めたので、どう撮ろうかと考えたんだ。そして最も美しいと思うアングルに決めた。映し出されたのは、CG なしで 24 キロ減量したホアキンの姿だった。僕はそれを美しいと思ったよ」と答えると「身体の1/4位削っちゃったってことですよね?CG を使っているのでは?と思うほどの肩甲骨でした。今後、役作りのために“6キロ痩せました!”とかは言いにくくなっちゃいますよね」とストイックな役作りを絶賛しつつ、会場の笑いを誘った。

続けて、「あと、驚いたのはハリウッドだから、細かくカット割りを決めているんだろうなと思っていたけど、現場に入ってからお芝居観て、現場でここから撮ろうと決めていたなんて意外でした」と劇団ひとりはクリエイターとしての視点で語った。そして新川も「背中だけでああいった空気を表現できるのは、表現者としてすごいことだなと感じました」とフェニックスの役作り及び、表現力を絶賛した。

そして新川からの「観客にはどう感じてもらいたいですか?」という質問にフェニックスが「観た人がそれぞれ違う反応をしているんだ。同情する人もいるし、彼の動機を理解する人もいる。逆に彼はあの行動で人を拒んでいると感じる人もいる。僕はその両方の感情が正しいと思うんだ。この映画に対する見方は無数にある。観客は自分なりの解釈をすることを委ねられている」と答えると「少し丸くなられていたので、体重が少し戻ったのだなと安心しました」と笑顔を見せつつ、「自分がお芝居させていただくと“この役はこうだからこう観てほしい”と自我が出てしまう部分が、私にはあるのですが、観る人によって想いや感想が違うということを委ねてくれるのは観る方ものめりこめる作品だなと思いました」らにアーサーへの想いを明かした。

世界の映画関係者が「本年度アカデミー賞最有力」と絶賛と注目を浴びせている本作について、一足先にオリジナルの賞の命名を依頼されると、劇団ひとりは、「この映画を面白いっていうとわかってるなって思われると思いますね。ポスターを部屋に貼りたいし、何より誰かと一緒に共有したくなる」といい“この映画を面白いと言うとコイツわかってるなって思われるで賞”を、新川は「ジョーカーのメイクがあまりに生々しくて、気になってしまいました」といい“ジョーカーのメイク時間は、何時間で賞か?”と質問形式の回答に思わず、劇団ひとりから突っ込みが入る一幕も。そして、杉山は「まずは、善と悪が描かれているから、1回目は一人で観て考えて、2回目は映画ファンと、そして、3回目は、アメコミファンと観たくなる作品」といい“3回観ま賞”という独自の賞を授与したい作品だと絶賛するほど、様々な要素で観客を魅了する本作。そんな杉山に劇団ひとりから、「歴代ジョーカーを観てきたアメコミファンから観るとこのジョーカーはどう見えますか?」という問いかけに杉山は「ジョーカーは、線が細いイメージだから、ホアキンが演じたこのジョーカーが一番ですね。そして、こんなに笑っているジョーカーは今までいなかった。そして何より美しいですよね」と話が尽きない様子で、イベントは幕を閉じた。

笑いのある人生は素晴らしいと信じ、ドン底から抜け出そうともがくアーサーはなぜ、狂気溢れる悪のカリスマジョーカーに変貌したのか? 10 月 4 日(金)、世界は、世紀の瞬間を目撃する。

最終更新日
2019-10-01 12:00:29
提供
シネマクエスト(引用元

広告を非表示にするには