日時:2月25日(月)
場所:神楽座
登壇者:福山翔大、山本涼介、DROP DOLL(チヒロ、ユイナ、ユキノ)、六車俊治監督
映画『恋人はスナイパー』(04)や、TVシリーズ「仮面ライダーアギト」などを手がけた六車俊治監督による完全オリジナルストーリーで描かれる青春ムービー『JK☆ROCK』が4月6日(土)に全国公開となる。
本作は、2人の「JOE」を中心に絶大な人気を誇っていた、自身の所属するロックバンド「JoKers」の突然の解散をきっかけに、音楽を捨ててくすぶっている主人公・丈が、初心者女子高生バンドを指導することになり、彼女たちの真っ直ぐな姿を通して音楽への情熱を取り戻していく、音楽へのひたむきな想いを抱く若者たちの姿を爽やかに描き上げた物語。主人公・丈を務めるのは、NHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」や映画『土竜の唄~香港狂騒曲~』(16)、『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章』(17)など、TVドラマや映画、CMや舞台など幅広く活躍する期待の若手俳優・福山翔大。本作が初主演となる。
また、「JoKers」で丈と人気を二分し、解散と共にアメリカデビューを果たしたもう一人の「JOE」香月丞を演じるのは、ジュノンスーパーボーイコンテストファイナリストに選出され、「仮面ライダーゴースト」で人気に火が付いた山本涼介。さらに、実際に現役女子高生バンドとしてデビューを果たしたDROP DOLL(ドラムボーカル/チヒロ、ギターボーカル/ユイナ、ベースボーカル/ユキノ)が主題歌を担当し、劇中でも真っ直ぐで疾走感のあるサウンドを披露している。
そしてこの度公開に先駆けて本日2月25日(月)に完成披露舞台挨拶が行われ、主演の福山翔大、山本涼介、DROP DOLL(チヒロ、ユイナ、ユキノ)の3人、そして六車監督が登壇した。
初主演への想いを聞かれた福山は「嬉しかったですし、プレッシャーもありましたけど、一つの役をやるという部分においてはこれまでやって来た事と変わらないので、そこは堂々と演じようと思ってやりました」とコメント。劇中での激しいライブパフォーマンスや、アコースティックギターでの弾き語りなどについての質問には「撮影中はギターの弦を弾く時の指の運びだったり、バンドをやっているリアリティだったりは意識しました」と語った。
カリスマギターボーカリストという、これまでの爽やかなイメージとは異なるクールな役を演じる上で参考にしたことを聞かれた山本は「爽やかで売っています(笑)」と冗談を飛ばしながらも、「カリスマロックスターということで、“俺はスターだ”と思って意識しましたし、監督にはMIYAVIさんを意識して欲しいと言われたので、ミュージックビデオや演奏シーンを見て参考にしましたね。見た目もアイラインを引いたり、タトゥーを入れたりしていたので、役に入りやすかったです」と役作りについて語った。
3者3様の個性豊かなキャラクターを演じたことについて聞かれたチヒロは「3人でこの役をどうしていこうかってすごく話しあって、リアル女子高生らしい口調とか行動を取るように意識しました。今回役に挑戦したことで音楽についてももっと考える様になったので、音楽も聞いてください」とコメント。実際に現役女子高生バンドとして活躍している中で、初心者バンドを演じる苦労について聞かれたユイナは「わざと音をずらしてやるっていうのが難しかったです。本当はドラムに合わせてギターとベースが演奏するんですけど、劇中ではドラムだけがズレていくっていうのが大変でしたね」と実際にバンドとして活躍している彼女達だからこその苦労を語った。劇中で福山演じる丈から厳しい指導を受けることについて、実際の福山の印象について聞かれたユキノは「初めてお会いした時は目力が強すぎて、怖いなっていう印象だったんですけど、メイク中とかに気さくに話しかけて下さって、心が温かい方なんだなって思いました」と語り、会場の笑いを誘った。これに対して福山は「ありがとうございます(笑)指導する役柄だったんで現場では関係を距離を詰め過ぎないようにしていましたね」とキャラクターの関係性を保つための戦略だったと語った。DROP DOLLがこの映画について3人で話し合ったというエピソードから男子チームについての質問が飛び、福山が「山本くんと2人でご飯に行って、爽やかだなって思いました(笑)」と話すと、山本は「2人の時はお芝居の話しかしてなくて、熱い男だなって思いましたね」とお互いの印象を語りあった。
そんな彼らの撮影中の印象的なエピソードを聞かれた六車監督は「撮影前に楽器の練習や演技の練習をして会っていたので、現場では大声出して笑ってただけですね(笑)。DROP DOLLとは彼女たちが中学生の時に一緒に映画を作ったことがあってキャラクターをよく知ってたんですよ。男子チームは未知の存在でしたね(笑)」と語り、更に「撮影初日に雨が降って福山君の出番を全く撮れないで終わるということがありまして。そしたらなぜか笑顔で帰ってきまして(笑)役の髪の色をもっとちゃんとしたかったから直せる!ということでの笑顔だったのですが、結果ラッキーでしたね」と撮影の裏話を披露し、会場を湧かせた。
ここで、本作の公開日が新しい環境に一歩踏み出す時期ということで、キャスト、監督が【踏み出したい一歩】について記入したボードを発表、先ず六車監督が【インド】と回答し、「インドに踏み出したい。ずっと行きたくて、映画も撮りたいですね」と次回作への野望を語ると、DROP DOLLも【野外フェス】に出たいと、バンドらしい野望を語った。一方山本は「一人暮らし」と回答。「今は家帰ったらご飯があって洗濯もしてあってという感じなので、生きる上で飢えが足りないなと。生きることに対する危機感とか(笑)今回の役を演じる時も、ロックスターとか飢えている人が売れていくみたいな感じがあるので、1日1食とかにして飢餓感を感じられるようしていました。山本涼介を追い込んでいきたいですね」とストイックな答えを披露した。これに対し福山も、【日々挑戦】とこいう回答を披露し、「上京して事務所に入って5年目なんですけど、一個一個の積み重ねでここまで来たなという感覚があるので、これからどんな役に挑んでいきたいということよりも、頂いた役の中でどれだけ輝けるかということに集中して、大事にしていきたいので、この言葉を選びました」と山本同様、役者という生き方に対しての真面目で熱い思いを語った。最後に福山が「映画は先ず観て頂かないと始まらないものなので、この作品が一人でも多くの方に届いて欲しいなと皆思っています。作品を観て、どんな感想でもまわりへの発信をよろしくお願い致します(笑)」と挨拶し、イベントは大盛況のまま終了した。