『許されざる者』(92)、『ミリオンダラーベイビー』(04)で2度のアカデミー賞作品賞、監督賞を受賞、全世界大ヒットの『アメリカン・スナイパー』の巨匠、クリント・イーストウッドの最新作が2019年3月に公開される。前作『15時17分、パリ行き』(17)からわずか1年、88歳とは思えぬハイペースな仕事ぶりで監督、主演を務める最新作の邦題、ポスタービジュアル、特報映像、そして公開日が解禁となった。
幾度となく麻薬を運び、巨額の報酬を得ていた伝説の“運び屋”。その男、なんと90歳の老人だった!数々のアカデミー賞に輝く巨匠クリント・イーストウッド監督最新作にして、主演作。機知に富み、麻薬取締局の捜査をかいくぐり、最年長の“運び屋”となった老人の、前代未聞の実話。『アメリカン・スナイパー』(14)でタッグを組んだブラッドリー・クーパーをはじめ、豪華キャストが共演するサスペンスフルなドラマが、2019年3月8日(金)全国ロードショー公開となる。
イーストウッドが自らの監督作品で主演を務めるのは『グラン・トリノ』(08)以来10年ぶり。本作の原題は “THE MULE”。動物のラバを意味するが、転じて“運び屋”という意味も持つ言葉だ。ポスターに写っているのは、沈みかけた太陽が照らす荒涼とした土地をゆく1台のピックアップトラックと、イーストウッドの横顔のみ。深く刻まれた皺の奥から、1950年代から走り続けてきた俳優、イーストウッド自身が歩んできた道を見つめているようにも見える。
90歳の老人はなぜ麻薬カルテルの仕事を引き受けたのか。なぜ10年もの間、たった一人で“運び屋”としての危険な仕事を続けたのかー
ベースになったのは2014年6月に「ニューヨーク・タイムズ・マガジン」に掲載された「シナロア・カルテルの90歳の運び屋」という1本の“仰天”記事だ。
メキシコからデトロイトへ大量のコカインが運びこまれている。麻薬取締局が必死の捜査の末に掴んだのはたったひとりで大量のコカインを運ぶ伝説の“運び屋”の存在だった。追跡捜査の末、怪しまれないように通常の速度違反のように停車し、警察の前に現れた“運び屋”は、しわくちゃの老人だった…
2011年に逮捕されたとき、レオ・シャープは87歳。逮捕歴もない、ありきたりな老人だった…
撮影時87歳だったイーストウッドが自身の人生と重ねあわせて演じる“運び屋”とは?
この記事をもとに『グラン・トリノ』の名手、ニック・シェンクが脚本化、麻薬捜査をめぐるサスペンスフルな展開で極上のドラマを見せきる傑作にしたてあげた。
アールを追いつめる麻薬取締局の捜査官に『アメリカン・スナイパー』でアカデミー賞主演男優賞にノミネートされたブラッドリー・クーパー。さらにローレンス・フィッシュバーン、アンディ・ガルシア、マイケル・ペーニャ、ダイアン・イーストといったアカデミー賞の常連俳優が脇を固め、さらに実際の親子であるアリソン・イーストウッドが主人公の娘役として、新進のタイッサ・ファーミガらが出演。2019年春休み、すべての映画ファンに捧げるーーイーストウッド主演『運び屋』
映画『運び屋』特報【HD】2019年3月8日(金)公開
https://www.youtube.com/watch?v=MFvM7wcCuk4