2003年に直木賞作家の角田光代が発表した傑作小説を主演岸井ゆきの、共演成田凌で映画化する『愛がなんだ』。
監督は、伊坂幸太郎の同名小説を三浦春馬主演で映画化した『アイネクライネナハトムジーク』の公開が控える、恋愛映画の旗手、今泉力哉監督。
今回、出演者の岸井、成田に加え、新たに 深川麻衣、若葉竜也、片岡礼子、筒井真理子、江口のりこの出演情報を解禁した。
映画の主人公は 28歳のOLテルコ。彼女は一目ぼれしたマモルに想いを寄せている。自分の時間のすべてをマモルに捧げ、その結果、仕事を失いかけても、親友に冷たい目で見られても、マモルがいてくれるならテルコはこの上なく幸せだと思っている。けれど、マモルにとって、テルコはただ都合のいい女でしかない。そのことをわかっているテルコは今の関係を保つことに必死で自分からは一切連絡をしないし、決して「好き」とは伝えない。しかし、そんなある日、マモルからの連絡が突然途絶えてしまう…。3ヶ月が経ったころ、マモルから急に電話がかかってきて、会いにいくと、彼の隣には年上の女性、すみれがいた…。
本作は、仕事や友人、自身の生活全てを犠牲にしてもいいほどの“愛”を持ったテルコと、彼女を取り巻く様々な人物を描いた恋愛群像劇。
テルコと最も近しい友人である“葉子”役には、『パンとバスと2度目のハツコイ』に続き 2度目の今泉監督作品への出演となる深川麻衣。テルコの親友で、達観した価値観を持ちながらも、色男や流行りものに目がないという難しい役どころの葉子を演じ、これまでに見せたことのない新たな一面を披露している。葉子に想いを寄せ、友人以上恋人未満の関係を続け、テルコの一番の理解者であるプロカメラマン志望の青年・ナカムラには、『葛城事件』、『南瓜とマヨネーズ』、『パンク侍、斬られて候』などに出演し、若手きっての演技力と存在感をスクリーンに焼き付ける若葉竜也、テルコの仕事場の上司役に、熊切和嘉監督作『武曲』や『ハッシュ!』や『ぐるりのこと』など橋口良輔監督の作品に数多く出演する片岡礼子、葉子の母親に『淵に立つ』などの筒井真理子、マモルがテルコに突然紹介する年上の女性・すみれには、自由自在に演じる役柄に同化し観るものに忘れられない印象を残す江口のりこ、など実力派が揃い、作品に厚みを加えている。
『愛がなんだ』は 2019年春よりテアトル新宿にて公開。